阪神タイガースは、今季国内フリーエージェント(FA)権を取得したオリックス・中川圭太内野手の獲得に向け、本格的な調査を開始した。日刊スポーツの報道により判明した。球団は29日から始まる申請期間に備え、他球団の有資格者を含めた戦力補強に動いている。
阪神がオリックス中川圭太の本格調査へ
阪神が、今季国内FA権を取得したオリックスの中川圭太内野手(30)の獲得調査に乗り出したことが28日、明らかになった。日本シリーズの全日程が終了し、29日からはFA権を行使するための申請期間が始まる。中川が権利を行使した場合に備え、球団は獲得に向けた準備を本格化させる方針だ。中川は大阪府阪南市出身の地元選手であり、パ・リーグ屈指の好打者として知られる。PL学園、東洋大を経て2018年ドラフト7位でオリックスに入団。プロ1年目の2019年には交流戦首位打者に輝き、昨季は打率2割8分4厘でリーグ3位の成績を残した。内野手登録だが外野での出場も多く、阪神は「地元関西のヒットマン」としてその実力を高く評価している。
ロッテ小島和哉と中日上林誠知も調査対象に
阪神の補強戦略は中川のみにとどまらない。球団は同じく国内FA権を取得したロッテの小島和哉投手(30)と、中日・上林誠知外野手(31)についても獲得に向けた調査を行っていることが分かった。小島はプロ8年間で通算172試合に登板し、通算59勝を記録している。2021年から2025年にかけては5年連続で規定投球回に到達しており、ロッテの先発陣を支えてきた左腕だ。一方、上林は今季、右ひざ裏の故障により出場は25試合にとどまったものの、昨季は17本塁打を放つなど長打力に定評がある。阪神は同一リーグで対戦経験のある上林の動向を注視し、戦力としての可能性を探っている。
広島床田寛樹の獲得は見送る方針
一方で、かねてより調査を進めていた広島の床田寛樹投手(31)については、獲得を見送る方針を固めた。阪神は今オフ、三冠王を獲得した佐藤輝明内野手(27)のポスティングシステムを利用したメジャーリーグ挑戦を容認しており、チームの陣容には変化が生じている。また、来季からはセ・リーグでも指名打者(DH)制が導入される予定だ。チームの3連覇に向けた補強は急務となっており、球団はあらゆる選択肢を検討している。10月18日に阪神電鉄本社で行われたオーナー報告の際、粟井球団社長は次のように述べていた。
補強にもFA、外国人、トレード、あらゆる手段を使ってウィークポイントをできるだけ埋めてシーズンに入りたい。
FA市場の動向と今後の補強プロセス
29日から始まる申請期間を経て、FA権を行使した選手は「FA宣言選手」として11月10日に公示される。その後、翌11日から各球団との交渉が可能となる。今季のFA有資格者は、国内36人、海外69人の計105人に上る。阪神が最後にFAで選手を獲得したのは、2018年オフの西勇輝である。球団は今回、調査を進めている選手が正式にFAを宣言した場合、他球団との争奪戦も辞さない構えでオファーを準備する方針だ。DH制導入や主力選手のメジャー挑戦など、チームを取り巻く環境が変化する中で、阪神がどのような補強を展開するのか、今後の動きが注目される。