沖縄県名護市辺原の米軍キャンプ・シュワブゲート前に設置されたテントで21日、基地建設反対運動に長年携わってきた女性活動家の数え97歳の長寿祝い「カジマヤー」が開かれた。沖縄八重山日報が報じた。会場には約200人が集まり、テントの違法性を巡る議論が続く中での開催となった。
辺野古のゲート前テントで数え97歳のカジマヤーを開催
沖縄戦体験者であり、1997年ごろから辺野古基地建設反対の座り込み運動に加わってきた女性活動家の長寿祝いが21日午前、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で開かれた。沖縄八重山日報の報道によると、会場のテントには「オール沖縄会議」の共同代表や赤嶺政賢元衆院議員ら約200人が参加し、玉城デニー前知事も祝電を寄せた。女性は初期から運動を続け、反対運動の象徴的な存在となっている。
女性活動家が沖縄戦の歴史と本土への思いを訴える
式典のあいさつで女性は、「私のために大きなお祝いをありがとうございます」と謝意を述べた上で、80年前の戦争について言及した。「80年前のひどい戦争をさせたのは、ヤマトンチュである。沖縄を戦争に巻き込んだことは絶対に許されるものではない」と訴え、「戦争をやってはいけないと、みんなで拳をあげてください。そうしないと、うちなんちゅがまた犬死にしてしまう」と強い口調で呼び掛けた。
オール沖縄側はテントの正当性を強調し知事の発言に対抗
テントを巡っては、古謝玄太知事が17日の地元区長らとの意見交換で「法に触れていると思う」と述べたばかりだった。これに対し、オール沖縄会議共同代表の稲嶺進氏は「いちばんふさわしい場所だ」との認識を示し、女性の頑張りは生きていくために必要な頑張りだと感謝を述べた。赤嶺氏も女性を「辺野古の闘いに欠かせない宝物」と称賛し、知事の指摘とは対照的にテントの存在意義を強調した。
設置から10年を迎えるテントと周辺の住民感情
現在のゲート前テントは2014年に設置されたもので、当初のゲート側歩道から撤去と再設置を繰り返し、現在は国道を挟んだ向かい側の歩道に位置している。現場の参加者は、抗議活動に参加する人たちが休憩する日陰や、全国から集まる人たちの居場所として大事な場所だと主張している。名護市議会には撤去を求める陳情が繰り返し寄せられているが、住民側の受け止め方や国への不満も根強く残る現状がある。
通常通り行われた土砂搬入口での座り込み抗議
長寿祝いが開かれた同日も、辺野古基地建設に伴う埋め立て工事の土砂搬入口では通常通りの座り込みが実施された。午前9時から始まった抗議活動には約30人が参加し、「違法工事だ。協力するな」と声を上げて現場で声を張り上げた。テントの合法性を巡る行政側の視線と、長年活動を続ける市民側の姿勢が交錯する中、工事と抗議活動は平行線をたどっている。
