日本語版
最新ニュース
世界

英首相、2016年EU離脱投票へのロシア干渉を初めて公言 「確かにあった」

イギリスのアンディ・バーナム首相は11日に公開された政治ポッドキャストのインタビューで、2016年の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる国民投票にロシアが干渉したと公言した。現職のイギリス首相が公式に介入を認めるのは初めてであり、フランスやドイツなど他国への波及も警告している。 ブレグジット国民投票へのロシア介入を英首相が初めて公言 イギリスのアンディ・バーナム首相は、7月の就任時に2016年6月の国民投票にロシアが干渉した可能性について質問し、確かにあったという明確な答えを得たとポッドキャスト番組「ザ・レスト・イズ・ポリティックス(あとは政治)」で明らかにした。ブレグジットの結果を左右しようとロシアが干渉したとイギリスの首相が公言するのは、これが初めてとなる。バーナム氏は、この問題について後手に回りすぎてきたと述べ、政治プロセスの妨害に関する情報を国民に十分に提供してこなかったと認めた。具体的な活動内容の詳細については明らかにされていない。 ブレグジット推進派の団体は発言内容を強く批判 ブレグジット推進派の活動団体「ブリテン・アンバウンド」は、バーナム首相の発言について、イギリス国民が2016年に下した決定の正当性を損なうために繰り返される雑な取り組みのひとつだと厳しく批判した。同団体は選挙に対する国外からの干渉を容認できないとしながらも、2016年の投票結果にロシアの介入が影響を与えたと信じるだけの理由はないと主張している。さらに、有権者がそんなに簡単にだまされるなどとほのめかすことは侮辱にあたると反論した。 ドイツなど他国への影響やフリードリヒ・メルツ独首相との協議 バーナム首相は今週初めにドイツを訪問した際、フリードリヒ・メルツ独首相とロシアの干渉問題について話し合ったことを明かした。ドイツの政治に向かってロシアから誤情報や偽情報が発信されていると指摘し、こうした事実を記録して明示していくことが重要だと強調した。これにより、さまざまな政治の動きの一部が敵国であるロシアによって扇動されていると、ドイツやフランスの有権者が理解するのに役立つという。 ロシア外務省の否定とこれまでの国内での警戒感 これに対し、ロシア外務省は報道を即座に否定し、ロシア恐怖症だと非難した。クレムリンの報道官も、ロシアは他国の選挙に干渉していないと主張している。しかし、イギリスでは以前からロシアの政治的影響力行使に対する警告が出されており、過去の保守党政権下でも2019年の総選挙にロシア関係者が干渉しようとしたことはほぼ確実だと言及されていた。国連総会の演説でも、ロシア情報機関が手段を選ばず嘘や偽情報を広めていると非難されている。 AIを活用した偽情報キャンペーンの広がりと政府の対応 BBCヴェリファイなどの追跡では、人工知能(AI)を使って記者や報道機関になりすまし、ウクライナに関する偽動画を拡散する動きが確認されている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がチャールズ英国王所有の邸宅を割引価格で購入したという虚偽の主張も展開された。イギリス選挙管理委員会のヴィジェイ・ランガラジャン委員長は、ロシア製のディープフェイク動画が世界中の選挙で利用されていると下院議員に伝えている。こうした事態を受け、イギリス政府は偽情報の有害な流れを食い止めるための拠点を新設し、国家安全保障法などを通じて国家の回復力や警察・情報機関の権限を強化している。 関連情報: 英首相バーナム氏、EU離脱の国民投票にロシアが干渉したと発言 写真:Yahoo!ニュース

英首相、2016年EU離脱投票へのロシア干渉を初めて公言 「確かにあった」

イギリスのアンディ・バーナム首相は11日に公開された政治ポッドキャストのインタビューで、2016年の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる国民投票にロシアが干渉したと公言した。現職のイギリス首相が公式に介入を認めるのは初めてであり、フランスやドイツなど他国への波及も警告している。

ブレグジット国民投票へのロシア介入を英首相が初めて公言

イギリスのアンディ・バーナム首相は、7月の就任時に2016年6月の国民投票にロシアが干渉した可能性について質問し、確かにあったという明確な答えを得たとポッドキャスト番組「ザ・レスト・イズ・ポリティックス(あとは政治)」で明らかにした。ブレグジットの結果を左右しようとロシアが干渉したとイギリスの首相が公言するのは、これが初めてとなる。バーナム氏は、この問題について後手に回りすぎてきたと述べ、政治プロセスの妨害に関する情報を国民に十分に提供してこなかったと認めた。具体的な活動内容の詳細については明らかにされていない。

ブレグジット推進派の団体は発言内容を強く批判

ブレグジット推進派の活動団体「ブリテン・アンバウンド」は、バーナム首相の発言について、イギリス国民が2016年に下した決定の正当性を損なうために繰り返される雑な取り組みのひとつだと厳しく批判した。同団体は選挙に対する国外からの干渉を容認できないとしながらも、2016年の投票結果にロシアの介入が影響を与えたと信じるだけの理由はないと主張している。さらに、有権者がそんなに簡単にだまされるなどとほのめかすことは侮辱にあたると反論した。

ドイツなど他国への影響やフリードリヒ・メルツ独首相との協議

バーナム首相は今週初めにドイツを訪問した際、フリードリヒ・メルツ独首相とロシアの干渉問題について話し合ったことを明かした。ドイツの政治に向かってロシアから誤情報や偽情報が発信されていると指摘し、こうした事実を記録して明示していくことが重要だと強調した。これにより、さまざまな政治の動きの一部が敵国であるロシアによって扇動されていると、ドイツやフランスの有権者が理解するのに役立つという。

ロシア外務省の否定とこれまでの国内での警戒感

これに対し、ロシア外務省は報道を即座に否定し、ロシア恐怖症だと非難した。クレムリンの報道官も、ロシアは他国の選挙に干渉していないと主張している。しかし、イギリスでは以前からロシアの政治的影響力行使に対する警告が出されており、過去の保守党政権下でも2019年の総選挙にロシア関係者が干渉しようとしたことはほぼ確実だと言及されていた。国連総会の演説でも、ロシア情報機関が手段を選ばず嘘や偽情報を広めていると非難されている。

AIを活用した偽情報キャンペーンの広がりと政府の対応

BBCヴェリファイなどの追跡では、人工知能(AI)を使って記者や報道機関になりすまし、ウクライナに関する偽動画を拡散する動きが確認されている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がチャールズ英国王所有の邸宅を割引価格で購入したという虚偽の主張も展開された。イギリス選挙管理委員会のヴィジェイ・ランガラジャン委員長は、ロシア製のディープフェイク動画が世界中の選挙で利用されていると下院議員に伝えている。こうした事態を受け、イギリス政府は偽情報の有害な流れを食い止めるための拠点を新設し、国家安全保障法などを通じて国家の回復力や警察・情報機関の権限を強化している。

英首相、2016年EU離脱投票へのロシア干渉を初めて公言 「確かにあった」
写真:Yahoo!ニュース
執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。