米国とイランは戦闘を一時停止し、ホルムズ海峡のタンカー航行と石油市場に一時的な休息をもたらした。国連駐在の米国大使マイク・ウォルツ氏は、トランプ大統領が外交に「少しの余裕を与えている」と述べた一方、テヘラン側は米国の攻撃停止に応じた対応であると表明している。
米国の爆撃停止とイスラエル首相のホワイトハウス訪問
米国によるイランへの空爆キャンペーンは、13日連続で激化していたが、先週末の金曜深夜にペンタゴンが作戦を一時停止した。ガーディアン紙などの報道によると、軍高官らはドナルド・トランプ大統領に対し、防空ミサイルや迎撃弾などの弾薬備蓄が枯渇する恐れがあるとして、爆撃キャンペーンを停止するよう進言していた。
一方で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は火曜日にホワイトハウスを訪問する予定であり、テヘランの核開発計画や強硬路線について協議を続ける構えだ。アル・モニターの報道では、ネタニヤフ首相は米国の取り組みを支持する姿勢を示しつつも、合意の有無にかかわらず核開発は終わらせなければならないと主張している。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ホワイトハウスを訪れる予定であり、イスラエルの指導者はワシントンのイラン指導者との交渉の強い批判者であり、米国にイランへの攻撃継続を迫っている。ネタニヤフ首相は、イランやレバノンのヒズボラに対する軍事作戦が成果を上げたことを、10月に予定されている選挙の前に示すよう、かなりの政治的圧力にさらされている。
イラン側の反応とオマーンでの技術的協議
イラン軍の報道官であるモハマド・アクラミニア氏は、テヘランが同盟国に対する「報復的」な攻撃を過去2日間にわたって停止したと発表した。同報道官は、米国の攻撃が停止している限りにおいて、自国の作戦も停止するという戦略をとっていると説明している。
しかし、イラン国内では今後の展開に対する警戒感が根強い。ロイター通信の取材に応じたテヘランの貿易商は、国全体が宙ぶらりんの状態にあると窮状を訴え、トランプ大統領の政策に不透明感があるとの見方を示した。イラン側からは、テヘランには最近の戦闘の小康状態に対して「楽観主義よりも強い懐疑心」があるとする情報も伝えられている。
また、ホルムズ海峡の管理をめぐっては、金曜日と土曜日にテヘランでイランとオマーンの間で数回にわたる技術的協議が開催された。ニュースコードのまとめによると、この水域の管理問題は紛争を完全に終結させる上での大きな障壁となっている。
原油価格の急落と市場の反応
戦闘の一時的な小康状態を受け、アジア市場の原油価格は下落した。アル・モニターが伝えたところによると、取引開始から間もなく、北海ブレント原油の国際ベンチマーク価格は5.89%下落して1バレル=91.08ドルとなり、一時は90ドルを下回っている。また、米国の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエートについても言及されている。

市場参加者は戦闘休止に対して警戒感を持ちながらも安堵の息をついているが、紛争そのものが完全に解決に向かっているかどうかについては依然として不透明な状況が続いている。
国連大使の発言と今後の不確実性
「私はそこまで踏み込みません。大統領はすべての選択肢をテーブルの上に残しています。」 マイク・ウォルツ、国連駐在米国大使

さらに、ホワイトハウスの通信部長であるスティーブン・チャン氏も、トランプ大統領がオプションを保持しつつ外交的解決を好んでいると指摘し、イラン側が交渉による合意に向けて動くことが賢明であると主張した。
