原澤敦美新市長が初登庁し就任会見で抱負を語る
18日の横浜市長選挙で初当選を果たした原澤敦美新市長が20日、市役所に初めて登庁した。news.tv-asahi.co.jpが報じたところによると、市議団の団長らに拍手で迎えられた原沢市長は「きょうから気を引き締めて頑張って参ります」と述べた。午後3時半すぎには当選証書を受け取り、「非常に重く受け止め、気が引き締まる思いです」と語っている。まずは停滞している市政を元に戻し、市職員と一緒に安全・安心で働ける職場環境を作るところから始めたいと強調した。
パワハラ辞職を受けた選挙で圧倒的な支持を獲得
今回の横浜市長選挙は、職員へのパワハラが認定された前の市長が辞職したことに伴って実施された。原沢市長は55万2000票余りを獲得し、2位に32万票以上の差をつけて初当選を果たした。朝日新聞の報道によると、自民、維新、国民、公明の地方組織の推薦や支持を受けて当選したという。これについて神奈川県の黒岩祐治知事は定例会見で、山中前市長のパワハラ問題が投票行動に大きく影響を与えたのではないかとの見方を示している。
職員がリスペクトされる開かれた市長室の実現へ
朝日新聞の取材に対して原沢市長は、就任会見でハラスメント防止条例を作るだけでは不十分だと指摘した。職員一人ひとりがリスペクトされ、安心して働ける環境や開かれた市長室を作ると宣言している。さらに「誰かの特別な利益のために忖度するようなことがあれば市長失格」「誰かに何かを言われて、それに乗るほどやわではない」と力をこめ、支援しなかった政党や無所属の議員からも意見を聞く姿勢を示した。
IR誘致の否定とグリーンエキスポでの県市連携
カジノを含む統合型リゾートの誘致について、原沢市長は改めて「やらない」と否定した。5年前に決着がついた話であり、選挙の争点にもならないと思っていたと振り返る。一方、神奈川県の黒岩知事は定例会見で、原沢新市長について「非常に爽やかで、そして意欲が溢れる素晴らしい女性だ」と評価した。開幕まで150日程度に迫ったグリーンエキスポ2027に向けて、これからはまさに二人双脚で県と市が連動してしっかりと盛り上げていきたいと期待を示している。
防災対策や高齢者支援を急ぐ今後の市政運営
原沢市長は今後、山中前市長のもとで策定された2026年から2029年の中期計画を進める方針だ。老朽化した下水道の整備やがけ崩れ対策、生活しやすい避難所づくりなどの防災に早急に取り組むとしている。子育て施策だけでなく、選挙前よりも高齢者と障害者の支援を手厚くしたいと述べたほか、宿泊税の導入も積極的に検討していく姿勢を示している。