横浜市は2027年春、駅直結の商業施設内に滞在型図書拠点「ブックス&ラウンジ(仮称)」を2か所新設し、さらに地区センターなどを含めた図書取次拠点を計8か所、同春に順次オープンする計画だ。.
青葉台と上大岡で2027年春に始動
横浜市は「わくわくをもっと! よこはまの図書館」プロジェクトの一環として、新たな滞在型図書拠点「ブックス&ラウンジ(仮称)」を2027年春にオープンすると発表しました。10月23日に「横浜で暮らそう」および「ccnn.co」が報じたところによると、今回発表された設置場所は「青葉台東急スクエア(青葉台駅)」と「京急百貨店(上大岡駅)」の2か所です。
いずれの施設も、通勤や通学、買い物といった生活動線上で立ち寄りやすい駅直結の立地が選定理由となっています。各施設の延床面積は約300平方メートルを予定しており、図書の貸出や返却といった従来の図書館機能に加え、市民が滞在して読書や交流を楽しめる空間としての役割を担います。

飲食可能な滞在型空間の提供
「ブックス&ラウンジ(仮称)」の最大の特徴は、従来の静粛な図書館のイメージとは一線を画す、開放的な空間設計にあります。施設内での会話や交流が推奨されており、飲食物の持ち込みも可能とする方針です。
市は、本に触れる機会をより身近なものにしたいという狙いがあります。駅周辺の利便性を活かすことで、これまで図書館をあまり利用してこなかった層にもアプローチする構えです。この試みは、横浜市の図書館整備計画が、単なる「本の保管場所」から「地域の滞在型拠点」へとシフトしていることを示しています。
2029年度までに拠点網を40か所へ
横浜市は2029年度までに地区センターなどを含む「図書取次拠点」の数を現在の12か所から約40か所へと拡充する方針を掲げており、このネットワーク拡充により市内各地で予約した本の受け取りや返却が可能になります。日常生活圏内に図書サービスが浸透することで市民の利便性が向上することが期待されており、市は2027年春に「ブックス&ラウンジ」を含む拠点を順次オープンさせる計画です。.
横浜駅周辺への展開と今後の見通し
今後の展開として、市はさらなる候補地の選定を進めています。その一つとして挙がっているのが横浜駅周辺です。多くの利用者が行き交う中心地への設置は、市の図書館戦略においても重要な位置付けとなります。
具体的な設置場所や詳細については、2027年3月までに横浜市より正式に発表される予定です。また、横浜市はこれに先立ち、2026年3月19日には新横浜駅前における「新図書館」整備計画の基本構想も公表しています。市が進めるこれらの計画が、今後どのように市民の生活を彩っていくのか、2027年の春以降、順次進められる拠点整備の進捗に注目が集まります。