2026年8月12日の日食に伴い、イギリス国内で予定されている「ジ・ハンドレッド」のクリケット競技やケンプトン競馬場のレースにおいて、試合中の照明点灯や時間調整などの特別措置が実施されることになりました。太陽の大部分が隠れる現象に対応し、安全性と競技の継続性が図られます。
クリケット大会「ジ・ハンドレッド」での照明運用と日食のスケジュール
2026年8月12日、イギリス各地の空が暗くなる日食の進行に合わせて、クリケットの主要大会であるジ・ハンドレッドの試合では、全4試合を通して照明が点灯されることになりました。スカイスポーツなどの報道によると、月によって太陽の最大90パーセントが遮られるこの天文現象は、英国時間の夕方6時17分から8時06分の間に発生し、7時過ぎにピークを迎えます。
今回の部分日食はイギリス国内でおよそ27年ぶりの規模となり、ヨーロッパ全域で観測されます。月が太陽の前を横切るにつれて周囲の明るさが急激に低下し、気温の低下や風向きの変化を引き起こす可能性があるとされています。日食の終了後には再び太陽の光が戻る見込みです。
4試合の開催スケジュールと主催者側の対応
日食の当日は、各地で男女の試合を含む計4試合が予定されており、すべてスカイスポーツで生中継されます。主催者側は、急激な光量の変化による影響を避けるため、すべての試合で早い段階から競技終了まで照明をつけ続ける方針を固めました。また、会場を訪れる観客に向けて追加の案内や注意喚起も行われます。
- ウェルシュ・ファイアー(女子)対ロンドン・スピリット(女子):カーディフにて午前11時30分開始
- ウェルシュ・ファイアー(男子)対ロンドン・スピリット(男子):午後3時開始
- バーミンガム・フェニックス(女子)対MIロンドン(女子):エジバストンにて午後3時開始
- バーミンガム・フェニックス(男子)対MIロンドン(男子):午後6時30分開始
ケンプトン競馬場とフォス・ラス競馬場の異なる対応
スポーツ界への影響はクリケットにとどまらず、同日に開催される国内の競馬興行にも及びます。トワイライト開催を予定していたフォス・ラス競馬場では、すべてのレースが確実にあおぞらの下で行われるよう、開催スケジュール全体が前倒しされました。

一方、サンベリーのサーキットに常設の照明設備を持つケンプトン競馬場では、スケジュールを変更せずにレースが実施されます。ケンプトンでの日食は、夕方7時02分から7時16分の間に起こると予想されており、夜7時および7時30分にレースが組まれています。

「前のものは30年近く前だったので、当時はまだケンプトンにはいませんでした。覚えていますけど、当時はあんな照明はありませんでしたよ!」 Barney Clifford、ケンプトン競馬場競技監督
「予測時間は出ていますが、どのレースの時にどの程度太陽が隠れるか完全に予測するのは難しいので、かなり早い段階から照明をつけておきます。」 Barney Clifford、ケンプトン競馬場競技監督
専門家が呼びかける安全対策と観戦時の注意点
専門家や医療関係者からは、太陽の大部分が隠れる珍しい現象の観測にあたり、肉眼での直接視認に対する強い警鐘が鳴らされています。日食を安全に楽しむためには、安全基準を満たした専用の日食グラスを使用することが不可欠とされています。