コンゴ民主共和国でエボラ出血熱の流行対応にあたっていた「国境なき医師団(MSF)」のスタッフ1名が、ブンディブギョ・エボラウイルスに感染したことが確認されました。患者は厳重な安全措置の下、オランダへと緊急搬送されています。
MSFは木曜日、同団体のスタッフが活動中に感染したことを発表しました。この人物は、コンゴおよびオランダの保健当局と緊密に連携し、厳格な医療プロトコルに基づき安全に搬送されました。搬送先はオランダ国内の指定病院となります。
オランダへ緊急搬送された医師の隔離治療
オランダ保健省によると、感染したスタッフは医師としてコンゴに派遣されていた人物です。同スタッフは、オランダのライデン市にあるライデン大学医療センターの専門的な隔離ユニットに収容され、治療を受けることになりました。オランダ保健省は議会宛ての書簡の中で、患者が厳重な隔離措置の下に置かれていることを説明しています。
「この人物は、コンゴおよびオランダの関連保健当局との緊密な連携のもと、厳格な医療プロトコルに従って安全に搬送されています。患者は指定された病院で受け入れられます」
国境なき医師団(MSF)声明より
ライデン大学医療センターは木曜日の夜、患者が到着し、高水準の隔離ユニットに受け入れられたと確認しました。
同病院には深刻な感染症に対応するための専門的な隔離施設や防護装備が整えられており、日頃から訓練を実施しています。プライバシー保護の観点から、患者の性別や国籍、詳しい容体などは明らかにされていません。
コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の猛威
政府が発表したデータによると、国内での確認された感染者数は8,000人を超え、8,067人に達しました。死者数は3,901人に上っています。なお、WBC24の集計では、さらに多くの感染例が報告されています。

今回の流行を引き起こしているのはブンディブギョ・エボラウイルスです。2018年から2020年にかけての流行を上回り、コンゴの歴史上最大かつ最も致命的な規模となっています。これは、ギニア、リベリア、シエラレオネで1万1000人以上の死者を出した2014年から2016年の西アフリカでの流行に次ぐ規模です。
排除できない現場の感染リスク
MSFは、スタッフに対して最高水準の保護を提供しているものの、感染リスクを完全に排除することは不可能であると認めています。専門家や医療機関は、感染の疑いや健康上の懸念がある場合、直ちに専門の医療機関に相談し、適切なプロトコルに従うことを推奨しています。
「スタッフに訓練と最高レベルの保護を提供しているにもかかわらず、MSFは曝露のリスクを完全に排除することは決してできないと認識しています」
国境なき医師団(MSF)