日本語版
最新ニュース
日本

印旛沼の堤防決壊でナガエツルノゲイトウの拡散懸念、熊谷知事が警戒感

千葉県印旛沼の堤防決壊に伴い、外来生物法で特定外来生物に指定されるナガエツルノゲイトウの分布拡大が懸念されている。南米原産の同植物は強い繁殖力を持ち、農業用水の確保やインフラ施設への悪影響が指摘される中、県や国政の側からは対応を急ぐ動きが出ている。 印旛沼の堤防決壊で懸念されるナガエツルノゲイトウの拡散 千葉県自然保護課によると、南米原産の水生植物であるナガエツルノゲイトウは平成2年に印旛沼で初確認されて以降、県内で広い範囲に繁茂している。9月に千葉県を襲った台風25号の影響で印旛沼の堤防が決壊し、周囲の水田や河川に沼の水が流れ込んだことで、同植物のさらなる拡散リスクが浮上した。sankei.comが伝えた。TBS NEWS DIGの報道では、印旛沼周辺の田んぼで流れ着いた茎からすでに新しい根が出始めている様子が確認されており、農家からは作物の成長への悪影響を心配する声が上がっている。 知事会見で示された県の対応方針と情報提供の呼びかけ 千葉県の熊谷俊人知事は15日の定例記者会見で、ナガエツルノゲイトウの駆除に向けて関係者と連携していく考えを示した。sankei.comの報道によると、熊谷知事は「農業者らからどのあたりで見つかっているか情報を寄せてもらっている」と説明し、農業への影響が出ないよう対策を進める方針を強調した。その上で、駆除費の補助制度の活用も訴えている。また、TBS NEWS DIGによると、千葉県は生息域の拡大を防ぐための分布調査として、専用アプリを通じた市民からの情報提供を求めている。 インフラ施設への脅威と強靭な繁殖メカニズム ナガエツルノゲイトウがもたらす被害は農業分野にとどまらず、生活を守るインフラ設備にも及んでいる。TBS NEWS DIGの報道によると、8月に千葉県を豪雨が襲った際、東京湾側へ水を排出する排水施設のゴミ流入防止柵に大量の同植物が絡みつき、ポンプ1台が停止する事態に陥った。同植物は茎の中が空洞で水に浮きやすい構造を持ち、群落が岸から離れて流れる特性がある。廣津教授の解説としてTBS NEWS DIGが伝えたところでは、種を付けず茎の断片からクローンで際限なく増えるため、簡単には引き抜けないほど強く根付くという。 自民党幹部が言及した国と自治体の連携による支援策 千葉県選出の衆院議員で自民党の小林鷹之政調会長は15日、党本部で行われた定例記者会見でナガエツルノゲイトウについて言及した。sankei.comによると、小林氏は手賀沼や印旛沼での繁茂を大きな問題と捉え、「国と自治体がしっかり連携して対応していく必要がある」と指摘した。その上で、国の枠組みに加えて自民党としてどのような支援ができるか検討していきたいと述べ、警戒感を示している。印旛沼などの被災現場を視察した井林国交相も想定を超える雨量を踏まえた事前の対策の必要性を認識しており、今後は国と地方自治体による具体的な防除計画や支援体制の行方が焦点となる。 関連情報: 北印旛沼の堤防決壊で成田市の緊急復旧作業が完了、宅地側への流入水遮断 写真:Yahoo!ニュース 【印旛沼の堤防決壊 解説】自治体は“決壊”情報どう把握? 「いつ決壊したのか」現在のところ不明

印旛沼の堤防決壊でナガエツルノゲイトウの拡散懸念、熊谷知事が警戒感

千葉県印旛沼の堤防決壊に伴い、外来生物法で特定外来生物に指定されるナガエツルノゲイトウの分布拡大が懸念されている。南米原産の同植物は強い繁殖力を持ち、農業用水の確保やインフラ施設への悪影響が指摘される中、県や国政の側からは対応を急ぐ動きが出ている。

印旛沼の堤防決壊で懸念されるナガエツルノゲイトウの拡散

千葉県自然保護課によると、南米原産の水生植物であるナガエツルノゲイトウは平成2年に印旛沼で初確認されて以降、県内で広い範囲に繁茂している。9月に千葉県を襲った台風25号の影響で印旛沼の堤防が決壊し、周囲の水田や河川に沼の水が流れ込んだことで、同植物のさらなる拡散リスクが浮上した。sankei.comが伝えた。TBS NEWS DIGの報道では、印旛沼周辺の田んぼで流れ着いた茎からすでに新しい根が出始めている様子が確認されており、農家からは作物の成長への悪影響を心配する声が上がっている。

知事会見で示された県の対応方針と情報提供の呼びかけ

千葉県の熊谷俊人知事は15日の定例記者会見で、ナガエツルノゲイトウの駆除に向けて関係者と連携していく考えを示した。sankei.comの報道によると、熊谷知事は「農業者らからどのあたりで見つかっているか情報を寄せてもらっている」と説明し、農業への影響が出ないよう対策を進める方針を強調した。その上で、駆除費の補助制度の活用も訴えている。また、TBS NEWS DIGによると、千葉県は生息域の拡大を防ぐための分布調査として、専用アプリを通じた市民からの情報提供を求めている。

インフラ施設への脅威と強靭な繁殖メカニズム

ナガエツルノゲイトウがもたらす被害は農業分野にとどまらず、生活を守るインフラ設備にも及んでいる。TBS NEWS DIGの報道によると、8月に千葉県を豪雨が襲った際、東京湾側へ水を排出する排水施設のゴミ流入防止柵に大量の同植物が絡みつき、ポンプ1台が停止する事態に陥った。同植物は茎の中が空洞で水に浮きやすい構造を持ち、群落が岸から離れて流れる特性がある。廣津教授の解説としてTBS NEWS DIGが伝えたところでは、種を付けず茎の断片からクローンで際限なく増えるため、簡単には引き抜けないほど強く根付くという。

自民党幹部が言及した国と自治体の連携による支援策

千葉県選出の衆院議員で自民党の小林鷹之政調会長は15日、党本部で行われた定例記者会見でナガエツルノゲイトウについて言及した。sankei.comによると、小林氏は手賀沼や印旛沼での繁茂を大きな問題と捉え、「国と自治体がしっかり連携して対応していく必要がある」と指摘した。その上で、国の枠組みに加えて自民党としてどのような支援ができるか検討していきたいと述べ、警戒感を示している。印旛沼などの被災現場を視察した井林国交相も想定を超える雨量を踏まえた事前の対策の必要性を認識しており、今後は国と地方自治体による具体的な防除計画や支援体制の行方が焦点となる。

印旛沼の堤防決壊でナガエツルノゲイトウの拡散懸念、熊谷知事が警戒感
写真:Yahoo!ニュース
【印旛沼の堤防決壊 解説】自治体は“決壊”情報どう把握? 「いつ決壊したのか」現在のところ不明
執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。