ホワイトハウスの新たな報道官に就任したケイティ・ザカリア氏の法曹資格をめぐり、2026年10月13日の初会見以降、議論が巻き起こっています。ドナルド・トランプ大統領が弁護士と紹介した一方で、どの米国の州でも登録が確認されず、資格の有無を問われた本人が中国での国際取引法務の経験に言及したことが波紋を広げています。
ホワイトハウスの初会見と中国をめぐるやり取り
2026年10月13日、ホワイトハウスの新しい報道官として登壇したケイティ・ザカリア氏は、15分に満たない時間で会見を行い、3つのメディアからの質問を受け付けました。そのデビュー戦は、トランプ大統領が就任発表時に彼女を「弁護士」と呼んでいたことから注目を集めました。
しかし、記者から米国のどの州で司法試験に合格したのかと問われた際、ザカリア氏は「中国に引っ越したとき」と答えました。中国では非市民は国家司法試験の受験や法廷での弁護を認められていません。
ジャッド・レガム氏が自身のニュースレターで、ザカリア氏がどの米国の州でも弁護士登録を確認できないと報じたことで、疑惑が表面化しました。これを受け、ホワイトハウスは声明を発表し、ペパーダイン大学法科大学院を2011年に卒業した経歴に触れつつ、次のように説明しています。
ホワイトハウスは、「ケイティは大学院卒業後、夫がアメリカのプライベート・エクイティ(PE)ファンドで働くことになったため夫とともに中国へ移住し、その間インターナショナル・トランザクション・ロー(国際取引法務)に従事した」と説明している。
ザカリア氏は「適切な資格を持って国際取引法務を実践した」と主張しています。さらに、ニューヨーク・タイムズ紙に対しては、中国と答えたのはマリン・ワンの騒音による聞き間違いであり、実際には「法科大学院の後はどこにいたのか」と聞かれたものと勘違いしたと弁明しました。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、彼女は卒業後にカリフォルニア州で司法試験を受験したものの不合格でした。
監視団体による告発と政権内外の反応
法的な資格をめぐる混乱は、公式な法的措置へと発展しています。10月14日、監視団体「キャンペーン・フォー・アカウンタビリティ」は、カリフォルニア州弁護士会に対して正式な苦情申し立てを行いました。
同団体は、ザカリア氏が「無免許で法曹実務を行う資格があるかのように繰り返し公に誇示していた」として、調査を行うよう求めています。カリフォルニア州法では、こうした行為は犯罪とみなされます。
初会見の波及効果とトランプ大統領の擁護
会見後の批判に対し、トランプ大統領は強い支持を表明しました。
ドナルド・トランプ大統領は、「彼女は非常に優秀だと思った」と述べた。
大統領は記者団に対してこのように述べ、ザカリア氏に付き添う姿勢を見せました。ホワイトハウス通信部長のスティーブン・チャン氏も、「彼女はアメリカ国民に情報を伝えるために、比類のない資格を持ち、非常に賢い」と称賛しています。