全米オープンテニスは8月31日、ニューヨークで大会2日目を迎え、男子のカルロス・アルカラスと女子のアリーナ・サバレンカがそれぞれ初戦を突破した。アルカラスは手首の負傷からの復帰戦をストレート勝ちで飾り、サバレンカは3連覇に向けて順調な滑り出しを見せた。
カルロス・アルカラス:手首の不安を払拭する復帰戦
4月以来、手首の負傷により戦列を離れていた23歳のカルロス・アルカラスは、全米オープンでグランドスラムの舞台に復帰した。初戦の対戦相手ロマン・サフィウリンに対し、6-4、6-4、6-4のストレートで勝利を収めている。
アルカラスは試合後の会見で、自身のプレーについて次のように語った。
「外からどう見えたかは分かりませんが、中から感じた感覚としては、普通に打てているというものでした。自分のスタイルでプレーできていて、腕も手首もすべてが素晴らしい感覚でした」 カルロス・アルカラス(AP通信経由)
今大会、男子シングルスでは第4シードのノバク・ジョコビッチが初戦で敗退するという波乱が起きた。ジョコビッチは過去、全米オープン初戦では19戦無敗を誇っていた。トップシードのヤニック・シナーも膝の負傷で欠場しており、アルカラスの優勝への期待が改めて高まっている。本人は 「どれだけ勝ち進めるかは分からない」 としつつも、観客の声援を感じながらプレーを楽しみたいと意欲を見せている。
アリーナ・サバレンカ:3連覇への挑戦とユニフォームの舞台裏
女子シングルスでは、アリーナ・サバレンカがカミラ・オソリオを6-4、6-4で下し、大会3連覇という偉業に向けて好スタートを切った。かつてセリーナ・ウィリアムズが2012年から2014年にかけて達成して以来となる記録に挑む。
「正直に言って、昼用のドレスがあるとは知りませんでした。黒いドレスにオレンジが下地についているものだと思っていたのですが、ナイキに行った時に昼用と夜用のセッションがあることに気づきました」 アリーナ・サバレンカ(AP通信経由)
トロントやシンシナティでの大会では4回戦敗退が続いていたサバレンカにとって、今大会での初戦勝利は復調の兆しとなる。世界ランキング1位の座を維持するためには、今大会での結果が重要であり、第2シードのエレーナ・リバキナが準決勝に進出した場合、サバレンカのランキングは脅かされる状況にある。
その他の注目試合と引退の舞台
大会2日目は、ベテラン勢の動向も注目を集めた。2016年大会の優勝者であるスタン・ワウリンカは、マッテオ・ベレッティーニとの対戦で今大会を最後とするグランドスラムの戦いを終えた。41歳のワウリンカは 「間違いなく寂しくなる。本当に恋しくなるだろう」 と心境を吐露している。

また、男子ではステファノス・チチパスが第10シードのアルチュール・フィスを破る金星を挙げた。チチパスは現在ノーシードで出場しており、かつての世界ランク3位という実力を取り戻せるかが焦点となっている。
大会の主な結果は以下の通りである。
| 選手名 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| カルロス・アルカラス | ロマン・サフィウリン | 6-4, 6-4, 6-4(勝) |
| アリーナ・サバレンカ | カミラ・オソリオ | 6-4, 6-4(勝) |
| ステファノス・チチパス | アルチュール・フィス | 4-6, 7-6(3), 6-1, 6-4(勝) |
| ベン・シェルトン | タロン・グリークスポール | 1-6, 6-1, 7-6(3), 6-2(勝) |
大会の行方は依然として不透明な部分も多い。ジョコビッチの早期敗退により、ドローの様相は一変しており、残るシード選手たちのパフォーマンスが今後の優勝争いの行方を左右することになる。