アンディ・バーナム首相は、就任後初めて国会で答弁を行う予定となっている。保守党をはじめとする野党からは、就任から答弁までの期間が異例の長さであることや、政策の不透明さをめぐり強い批判が寄せられている。
就任と議会答弁の空白期間をめぐる議論
アンディ・バーナム氏は、キア・スターマー氏の後任として労働党党首に就任し、7月20日に首相の座に就いた。労働党内での選出は対立候補のない「戴冠式」のような形で行われた。
英国の議会は7月16日から6週間の夏季休会に入っており、バーナム氏の就任時、下院は開会していなかった。過去の事例を振り返ると、1945年以降に就任した首相の多くは、休会直前であっても議会で演説や質疑を行ってきた。サラム・セバン氏の分析によれば、バーナム氏が9月の議会再開まで答弁を行わない場合、これは就任から議会での質疑までの期間として史上最長となる。
保守党は、この長期の休会を「公的な監視から逃げている」と批判した。保守党のジェシー・ノーマン下院院内総務代行は、政府が保守党による議会日程の変更動議を阻止したことを受け、「新首相が9月まで何の監視も受けない状態を耐えられないのだろう」と指摘した。これに対し、労働党のアラン・キャンベル下院院内総務は、当時の議会日程変更はイラン情勢に関する議論を優先するためのものであり、政治的な駆け引きではないと反論している。
保守党および野党による厳しい批判
保守党のケミ・ベイドナック党首は、自身のX(旧Twitter)上で、バーナム氏が議会での質疑を回避していることを批判し、「彼が自身の計画を明かした瞬間、ハネムーン期間は終わるだろう」と投稿した。また、保守党は次期予算案における増税の可能性や、政策の財源について激しい追及を予告している。
保守党は対抗姿勢を強めており、アンドリュー・グリフィス氏を影の財務大臣に任命した。グリフィス氏は、税の簡素化やエネルギーコストの削減、労働党の雇用関連法案の撤回を主張している。一方、労働党のブリジット・フィリップソン氏は、保守党のチームを「家族の家計を破壊し、公共サービスを崩壊させた張本人たち」と厳しく非難した。
山積する政策課題と今後の展望
バーナム首相は、就任直後から複数の難題に直面している。
* 経済と財政: 予算編成における増税の要否や、公共サービスの資金調達が焦点となっている。 * エネルギー政策: 北海における石油・ガスの新規掘削許可をめぐる判断が迫られている。 * 司法制度: 刑務所の収容能力不足が深刻化しており、自由民主党のジェス・ブラウン・フラー議員からは、労働党の新たな刑務所建設計画には具体的な予算の裏付けがないとの指摘がなされている。 * 公共サービス: 緑の党のザック・ポランスキー党首は、バーナム氏が掲げる公共サービスへの統制強化は不十分だと主張し、富裕層への増税やインフラの公的所有化などを求めている。
[https://www.bbc.co.uk/news/articles/c99dyjk7mpyo?at_medium=RSS&at_campaign=rss](https://www.bbc.co.uk/news/articles/c99dyjk7mpyo?at_medium=RSS&at_campaign=rss)
[https://ukandeu.ac.uk/should-andy-burnham-face-the-house-of-commons-before-summer-recess/](https://ukandeu.ac.uk/should-andy-burnham-face-the-house-of-commons-before-summer-recess/)
[https://www.huffingtonpost.co.uk/entry/labour-vote-andy-burnham-commons-mps_uk_6a560810e4b009ba3bd460d5](https://www.huffingtonpost.co.uk/entry/labour-vote-andy-burnham-commons-mps_uk_6a560810e4b009ba3bd460d5)
さらに、国防費の増額やNATOへの貢献、福祉・社会ケア改革、EUとの関係構築といった長期的かつ複雑な課題が待ち受けている。バーナム氏が議会で初めて答弁に立つ時は、首相としてのハネムーン期間が終わり、本格的な政治的試練が始まる局面となると見られている。