2026年7月28日火曜日、熊本県を中心に九州南部でマグニチュード7.1の地震が発生しました。この地震により、熊本県鹿島町のショッピングセンター「イオンモール」の2階が崩落し、多くの人々が取り残されたほか、工場での煙突崩壊や鉄道の脱線など、広範囲にわたる被害が出ています。
イオンモールおよび工場での人的被害
鹿島町のイオンモールでは、地震により2階部分が崩落しました。地元警察によると、従業員20人から30人が行方不明となっており、救出を待つ人々が取り残されていると報じられています。また、熊本県警の緊急対応チームは、4人が負傷して病院に搬送され、さらに10人の所在が不明であるとして調査を続けています。TBSは、モール内で「相当数」の死者が懸念されると報じ、NHKは地震後の爆発により20人から30人の従業員が行方不明になったと伝えました。イオンの広報担当者は、地震直後に顧客と従業員を避難させたとし、爆発の正確な原因は不明であると述べています。

また、八代市にある日本製紙の八代工場では、巨大な煙突が崩壊し建物が損壊しました。熊本県の緊急チームによれば、瓦礫の下に11人が取り残され、そのうち2人が心停止状態で発見されました。消防当局は、同工場でさらに9人を救出するための活動を行っています。
インフラへの影響と交通機関の混乱
交通インフラでは、八代駅で列車が脱線し、側転する被害が発生しました。九州内の新幹線および在来線は安全確認のため運転を停止し、阿蘇熊本空港は滑走路を閉鎖して運航を停止しています。空港のウェブサイトでは、運航再開の目処は立っていない旨が通知されました。
地域社会と産業への打撃
観光地である熊本城では、2016年の地震で被災し修復中でしたが、今回の地震により一部の石垣が崩落しました。また、火川町の特別養護老人ホームでは約10人が負傷しましたが、いずれも重傷ではないとNHKが報じています。
産業界では、トヨタ自動車が安全上の問題から九州にある3つの工場で操業を停止し、水曜日に再開させる予定です。また、ホンダのオートバイ工場や東京エレクトロンの熊本県内2工場も操業を停止しました。TSMC、ソニー、富士フイルムも工場から従業員を避難させています。物流面では、ヤマト運輸が熊本県内への配送サービスを停止しました。
避難状況と今後の警戒
消防庁によると、熊本県と隣接する長崎県を中心に26万人以上に避難指示が出されました。気象庁は、ありあけ海および八代海に津波注意報を発令しましたが、2時間以内に解除されました。原子力規制委員会は、近隣の原子力発電所3カ所で異常は見られないとしています。
主な被害まとめ
| 場所・施設 | 被害状況 |
|---|---|
| イオンモール(鹿島町) | 2階崩落、従業員20〜30名行方不明 |
| 日本製紙 八代工場 | 煙突崩壊、2名心停止で発見、9名救出活動中 |
| 八代駅 | 列車が脱線し側転 |
| 熊本城 | 石垣の一部が崩落 |
| 阿蘇熊本空港 | 滑走路閉鎖、運航停止 |
