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ウクライナのルスラン・クラフチェンコ検事総長が汚職捜査を受けて辞任

ウクライナのルスラン・クラフチェンコ検事総長が、詐欺コールセンターをめぐる汚職捜査のあおりを受けて辞任しました。大統領の側近として知られた同氏は辞任の直前、反汚職機関のトップらを相手方とする異例の刑事告発に踏み切り、政権中枢を揺るがす深刻な対立が表面化しています。…

ウクライナのルスラン・クラフチェンコ検事総長が汚職捜査を受けて辞任

ウクライナのルスラン・クラフチェンコ検事総長が、詐欺コールセンターをめぐる汚職捜査のあおりを受けて辞任しました。大統領の側近として知られた同氏は辞任の直前、反汚職機関のトップらを相手方とする異例の刑事告発に踏み切り、政権中枢を揺るがす深刻な対立が表面化しています。

汚職捜査の突入とルスラン・クラフチェンコ検事総長の辞任

国家反汚職局(NABU)による捜査は、9月4日夜、検事総長庁の国際協力局副局長であり、クラフチェンコ氏の「腹心」とされるセルヒー・クロピバ氏の事務所への家宅捜索から始まりました。クロピバ氏はその後、組織犯罪および9,000万フリヴニャ(約200万ドル)の資金洗浄の罪で起訴されました。

同日、NABUはクラフチェンコ氏自身の事務所に加え、マリア・ヴドヴィチェンコ上級副検事総長およびオデッサ州のオレグ・キペル知事の事務所も捜索しました。ヴドヴィチェンコ氏は9月8日に辞任しましたが、現時点で彼ら3人が起訴されたことはありません。しかし、NABUの捜査で公開された録音には、グループを保護していた「ボス」への言及があり、その父称「アンドリーオヴィチ」および元国家税務局長という経歴はクラフチェンコ氏と一致しています。また、検事総長庁のTelegram投稿でも、捜査側がこの「ボス」をクラフチェンコ氏であると理解していることが確認されています。

さらに、法廷での聴聞会においてある反汚職検察官は、クロピバ氏をクラフチェンコ氏の腹心であると説明しました。NABUの録音によると、クロピバ氏はキーウ南部の高級住宅街コジンにあるクラフチェンコ氏の自宅の改修工事を手配していました。クラフチェンコ氏は、昨冬にこの家を選び、5月から居住していると述べていますが、直近の資産申告書には記載されておらず、2026年の開示時に申告すると述べています。

これらの展開を受け、クラフチェンコ氏は9月7日に辞任しました。彼は1年以上の任期中、反汚職機関の独立性を破壊しようとした大統領府の試みを支援し、起訴を恐れる国会議員にとっての「最後の防衛線」という評判を得ていました。また、昨年7月にはNABUと特別反汚職検察庁(SAPO)の独立性を破壊しようとしたゼレンスキー大統領のチームに参加し、それが全国的な抗議活動を誘発した経緯があります。

カルタゴ作戦の全貌と検察庁内部の不正疑惑

検察庁に対する一連の摘発作戦は、古代ローマの「カルタゴは滅ぼされなければならない」という言葉にちなんで「カルタゴ」と命名されました。検察内部に巣食う不正を根絶する狙いがありましたが、その余波はトップであるクラフチェンコ氏自身を直撃しました。

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検察庁の元高官は、これほど大規模な不正が検事総長の関知しないところで行われるはずがないと指摘しています。元高官はメディアの取材に対し、検事総長がこれを止めるか自ら掌握していたはずだと証言しました。

元検察庁高官はThe Kyiv Independentの取材に対し、このようなことが検事総長の知らないところで起きているはずはなく、検事総長が許容することはないため、彼はこれを止めるか、あるいは自らその計画を主導していたはずだと述べました。

辞任表明と反汚職機関トップへの電撃告発

辞任後、クラフチェンコ氏は9月14日にリリースされた声明の中で、NABUのセメン・クリヴォノス局長に対する起訴を承認したことを明らかにしました。

「私は(クリヴォノス氏が)特に多額の不法利益を得るために公文書を偽造した疑い、および裁判での責任回避のための人工的な根拠を作り出すことを目的とした偽装養子縁組の疑いがあると考えている」 ルスラン・クラフチェンコ、公開された声明の中で

また、同氏はSAPOのオレクサンドル・クリメンコ長官に近い人物に対する起訴も承認したと主張していますが、その人物の名前は明かしていません。これに対しNABUは、クリヴォノス局長は9月14日時点で正式に起訴されておらず、クラフチェンコ氏の主張は「現段階では手続き的なものではなく、公的なものに留まっている」と述べています。NABUおよびSAPOは、これらの行動を「反汚職機関の独立性に対する組織的な攻撃の継続」であると見ています。

クラフチェンコ氏はさらに、ゼレンスキー大統領が以前、自身がNABU局長への起訴を承認することを阻止しようとしたと主張し、クリヴォノス氏とクリメンコ氏に辞任を求めました。

出国をめぐる混乱とウォロディミル・ゼレンスキー大統領の対応

辞任後の動向も大きな波紋を呼びました。Ukrainska Pravdaの報道によると、クラフチェンコ氏は9月14日午前2時30分に公用車でウクライナを出国しました。本人は海外出張の目的について、ウクライナの反汚職システムにおける「野放図な影響力の兆候」や実態についてパートナー国に説明するためだと主張しています。

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大統領府の情報源がThe Kyiv Independentに語ったところによると、クラフチェンコ氏は自身の出張命令に自ら署名していました。The Kyiv Independentが確認した9月13日付の文書では、出張先はパリで、「国際的な責任の文脈におけるウクライナの子供たち」に関するPACE(欧州評議会)議会ネットワークの公聴会に出席することが目的とされており、期間は9月13日から5日間とされていました。

ウクライナのルスラン・クラフチェンコ検事総長が汚職捜査を受けて辞任
Photo: The Kyiv Independent

この事態を受け、ゼレンスキー大統領はSNSで、議会に対しクラフチェンコ氏の解任を支持するよう呼びかけました。

ウォロディミル・ゼレンスキーは公式SNSにおいて、この検事総長に残された道は解任されることのみであり、その旨を本人に伝えたこと、そしてウクライナはすでにその十分な理由を目の当たりにしたと述べました。また、もし彼がこれを政治的圧力だと考えるのであれば、そう呼べばいいと付け加えました。

ゼレンスキー大統領はクラフチェンコ氏の解任を求める申し立てを議会に提出しました。議会は9月15日にクラフチェンコ氏の解任に関する投票を実施する予定となっており、長年ゼレンスキー政権の忠実な支持者とされてきた検事総長の失脚劇は新たな局面を迎えています。

執筆者について: nipponese

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