2023年に3人の子供を殺害したとされるマサチューセッツ州の母親、リンダ・クランシー被告の裁判において、陪審員団が事件現場となったダクスバリーの自宅を視察することが決定しました。火曜日にウィリアム・サリバン裁判官が下した決定によると、陪審員らは現場の状況を確認するため、同住宅への立ち入りが許可されます。
視察の制限と実施内容
住宅の現在の所有者は陪審員の立ち入りを望んでいませんでしたが、サリバン裁判官は「陪審員による視察目的」で敷地へのアクセスを許可するよう命じました。この命令に基づき、立ち入りが許可されるのは検察側、弁護側、クランシー被告、裁判官、陪審員、および必要な裁判所職員のみに限定され、それ以外の人物は立ち入りが禁止されます。
視察では、住宅の外観に加え、地下室および1階と2階のすべての部屋を確認することが可能です。ただし、裁判官は、いかなる物品にも触れることや、クローゼットやドアを開けることは禁止すると述べています。陪審員(女性12名、男性6名)が到着する前に、マサチューセッツ州警察とダクスバリー警察が敷地を確保します。
裁判の争点と証言
クランシー被告は、5歳の娘コーラさん、3歳の息子ドーソンさん、そして生後8カ月の息子カランさんの殺害容疑で、それぞれ殺人罪の起訴を受けています。弁護側のケビン・レディントン弁護士は、被告が子供を殺害したことは認めているものの、当時の精神状態に疑問を呈しています。弁護側は、被告が産後うつ病と精神病を患っていたとして、刑事責任能力がないとする「心神喪失の抗弁」を主張しています。
7月27日の証言において、被告の元夫で子供たちの父親であるパトリック・クランシーさんは、被告が産後のメンタルヘルスに苦しみ、うつ病や睡眠不足、複数の医師から処方された薬剤の頻繁な変更があったと証言しました。また、2022年12月には自殺念慮や「子供たちに何かが起きるかもしれない」という不安を口にしていたと述べ、2022年11月から2023年1月の間に数回入院していた経緯を明らかにしました。
一方で、パトリック・クランシーさんは、子供たちが殺害された当日、被告は幸せそうで上機嫌に見えたとも証言しています。この裁判は最大6週間続く見通しで、パトリックさんは水曜日(7月29日)に再び出廷する予定です。
