ラスベガス警察は、2022年にミード湖でドラム缶に入れられた状態で発見された遺体の身元を、アーカンソー州出身のエドワード・ルルバリアン・ジャクソンさんと特定したと発表した。クラーク郡検視局のメラニー・ラウス局長が10月15日に明らかにしたもので、死因は頭部への銃撃によるものと断定された。
事件の経緯と身元特定
ジャクソンさんは死亡当時50代半ばから後半であったと推定されている。遺体は2022年5月、ミード湖のヘメンウェイ・ハーバー付近でボートに乗っていたグループによって発見された。当時、水位の低下により湖底が露出し、錆びたドラム缶の中から骨格化した遺体が見つかっていた。
ラウス局長によると、今回の身元特定には「調査用遺伝的系図学(IGG)」という手法が用いられた。ジャクソンさんは家族から行方不明届が出されておらず、当局は長年、身元の特定に至っていなかった。遺体の服装や所持品(ボタンダウンシャツ、ライトブルーのジーンズ、銀色の腕時計、青と白のテニスシューズ)から、死亡時期は1980年代初頭と推定されている。
捜査の現状と背景
ラスベガス都市圏警察のロバート・プライス警部補は、ジャクソンさんについて「ラスベガスとの接点は確認されていない」と述べた。ジャクソンさんは全米を広く旅する生活を送っており、1980年代初頭にユタ州ソルトレイクシティで加重放火および詐欺共謀の罪で短い犯罪歴があるものの、ラスベガス周辺での活動を示す記録はない。

発見当初、湖の底からドラム缶に入った遺体が見つかったという状況から、組織犯罪(マフィア)による犯行ではないかという憶測が強く流れた。しかし、プライス警部補は「組織犯罪との関連を示す証拠や、ジャクソンさんがギャンブルに関与していたという情報は得られていない」と説明している。現時点では殺人の動機や詳細な経緯は不明であり、捜査は継続中である。プライス警部補は「この事件が解決するまで、捜査が終わることはない」と強調した。
ミード湖での相次ぐ遺体発見
2022年、深刻な干ばつと過剰な水利用によりミード湖の水位が歴史的な低水準まで低下したことで、長年水中に沈んでいた遺体が相次いで発見された。同年に発見された遺体は計4体で、ジャクソンさんはその中で最後に身元が判明した人物となった。他の3体は、1974年、1998年、2002年にそれぞれ行方不明となった男性のものと特定されている。

ミード湖は全米最大の人工貯水池であり、その水位低下はラスベガスの飲料水供給体制にも影響を及ぼしている。専門家や歴史家は、今後も水位の低下に伴い、湖底からさらなる遺体が発見される可能性があると指摘している。
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