オーストラリア・西オーストラリア州の職場の朝のティータイムの後、同僚のカレーに有毒なメタアルデヒドのカタツムリ駆除剤を混ぜた疑いで、同国の女性が生命危害の罪で起訴された。被害者は2月12日に異物が入った料理を口にし、鮮やかな緑色の粒に気づいて舌の痺れを覚えた後、その食事を警察に提出した。
Oldbury職場の昼食休憩で発生した毒物混入の経緯
事件が起きたのは、西オーストラリア州の州都パースの南東に位置する準農村地域オールドベリーの事業所である。2月12日、58歳の女性従業員が同僚たちと分かち合うため、手作りのカレーが入った容器を職場へ持参した。
午前中のティーブレイクでそのカレーは従業員の間で振る舞われ、この時点では何の問題もなく全員が口にした。しかし、昼食の時間になって被害女性が残りのカレーを食べるため再び容器を開けたところ、料理の中に鮮やかな緑色の粒が混ざっていることに気がついた。彼女がそれを少し口に含んだところ、舌のしびれを覚えたという。被害者はその食品をそのまま保管し、警察へ提出した。
西オーストラリア警察の発表によると、逮捕された43歳の容疑者は、朝のティーブレイクと昼食の合間に職場の化学物質保管小屋へ立ち寄り、その後で食事が保管されていたスタッフ用の休憩室に侵入してカレーに毒物を混ぜたとされている。なお、容疑者の身元は一般に公表されていないが、警察は被害女性と容疑者が私的な関係にあったことを明らかにしている。
検出されたメタアルデヒドの危険性と警察による捜査
探偵らによる捜査の結果、カレーに混入されていた緑色の粒は、植物や農作物を食い荒らすカタツムリやナメクジの駆除に用いられる農薬「メタアルデヒド」を含んだペレットであることが判明した。

西オーストラリア州のコ・ブラン警察本部長は記者団に対し、メタアルデヒドは人間や動物が誤って、あるいは故意に飲み込んだ場合、重傷や死を招くおそれがある猛毒であると説明している。中毒症状としては吐き気や嘔吐、腹痛、めまい、過剰な唾液分泌などが現れ、重症化すると神経系に影響を及ぼして筋肉のけいれんや高体温、発作、さらには昏睡や死に至ることもある。
コ・ブラン警察本部長は、「カレーを口にした人が何かしらの異常に気づき、明らかに初期の悪影響が出ていたことは、本当に幸いだった」と述べた。
警察は数カ月に及ぶ捜査を経て、10月8日にパースのゴールデン・ベイ地区で43歳の女を特定し逮捕した。女は人の生命や健康、安全を危うくする不法行為または不作為の罪で1件起訴されている。