サウジアラビアの首都リヤドや各地の空港がイエメンのフーシ派による弾道ミサイルおよびドローン攻撃を受け、市民3人が死亡し複数の負傷者が発生した。サウジ主導連合軍は報復を表明し、同国の安全保障環境と中東情勢が一段と緊迫している。
フーシ派の攻撃がリヤドと南部空港を直撃
サウジアラビアの民間航空総局(GACA)によると、サウジアラビアの空港に対する攻撃によりこれまでに3人が死亡、数十人が負傷した。両空港ともに物的損害を受けている。
リヤドにあるキング・ハーリド国際空港ではモロッコおよびアルジェリア国籍の女性2人が死亡したとする報告がある一方、別の発表ではリヤドでスーダン国籍の男性1人が死亡し8人が負傷、南部の阿巴国際空港では28人が負傷したとされている。

フーシ派の軍事報道官であるヤヒヤ・サレエ氏(Brig. Gen. Yahya Saree)は、社会メディアを通じて声明を発表し、キング・ハーリド国際空港に対して弾道ミサイルを発射して正確に着弾させ、空港の運用に混乱をもたらしたと主張した。Flightradar24の追跡データによると、リヤドの空港を発着する便は一時的に混乱し、航空機が上空で旋回待機を余儀なくされた。サレエ氏はさらに、南西部の Khamis Mushait にある基地や、ナジュランおよびアシールの各都市にある「重要施設」も標的にしたと主張している。
ヤヒヤ・サレエ氏は、「我が軍は弾道ミサイルを用いてリヤドのキング・ハーリド国際空港を首尾よく標的にし、同空港に正確に着弾させて空港の運用に混乱をもたらした」と述べた。
サウジ主導連合軍が報復の地上作戦と空爆を展開
サウジアラビア主導の連合軍は、相次ぐ越境攻撃に対して強く反発している。連合軍の報道官であるトルキ・アル=マリキ准将(Maj. Gen. Turki al-Malki)は、リヤドの北側でフーシ派が発射した弾道ミサイルを迎撃して破壊したと述べた。これと並行して、サウジアラビアと国際的に承認されたイエメン政府軍は、フーシ派が掌握する地域を奪還するため、大規模な地上および空中からの攻勢を展開している。
民間航空への警告と安全保障の緊迫
戦火がサウジアラビア領内にまで波及したことで、民間航空の安全リスクやエネルギー輸送への懸念が急激に高まっている。在サウジアラビア米国大使館は、緊迫した安全保障上の情勢とフーシ派による空港や領空への公然たる脅威を受け、米国民に対して厳重な警戒を維持するよう求めるセキュリティアラートを発令した。

フーシ派のサレエ報道官は、サウジアラビア領空について「我が国の軍事作戦の劇場となった」と主張し、聖地マッカとマディーナの上空を除く同国領空での飛行を続ける国際的な航空会社に対して 最後通告 となる警告を発した。