2026年10月10日、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は、ロシアとの間でディーゼル燃料の購入に関する取引を発表した直後、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がロシアの精油所への攻撃を停止せず戦争終結に向け動いていないとして、ウクライナは「新しい大統領を選ぶべきだ」と発言した。
ロシアからのディーゼル燃料購入合意とウクライナの猛反発
アメリカのドナルド・トランプ大統領は2026年10月10日の前日、高騰する燃料価格に対処し、11月に控えた米国の中間選挙に向けた有権者の負担を軽減するため、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との間でディーゼル燃料を購入する電撃的な取引に踏み切った。トランプ大統領は、記録的な米国のディーゼル価格の責任はウクライナにあると非難し、ウクライナがロシアのエネルギー施設を攻撃して世界の供給に打撃を与えていると主張した。
この合意は、モスクワに対する4年間の西側諸国の金融制裁網に大きな亀裂を入れるものであり、キエフ当局やヨーロッパの同盟国に衝撃を与えた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、このディーゼル取引について「弱い」ものであり、プーチン大統領への「誕生日プレゼント」であると強く非難した。
「今日、ロシアは、ディーゼル輸車の制裁解除に対するお礼として、ザポリージャの住宅街に5発の滑空爆弾を投下した。」 ウォロディミル・ゼレンスキー(ウクライナ大統領)、X(旧Twitter)への投稿を通じた発表
ウクライナ当局によると、このザポリージャへのロシア軍による攻撃により、子ども3人を含む住民20人が死亡した。ゼレンスキー大統領は、圧力が緩めばロシアは戦闘を続け、都市への爆撃を継続するだけだと警告した。
トランプ大統領によるウクライナ指導部批判と政権交代の要求
ウクライナ側からの反発を受け、トランプ大統領はワシントンで記者団に対し、ウクライナの指導体制の刷新を公然と要求した。トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領が数え切れないほどの和平合意の機会を意図的に拒絶してきたと主張した。
「彼らが取引をまとめることのできる新しいリーダーを迎えることを私は提案する。なぜなら、彼は多くの取引を結ぶことができたはずなのに、何らかの理由で決してそうしないからだ。」
ドナルド・トランプ(アメリカ合衆国大統領)、ホワイトハウスでの発言
さらにトランプ大統領は、自身が2022年当時の米国大統領であればロシアによる侵略戦争は決して始まらなかったはずだと述べ、戦争の勃発自体が「無能さ」によるものだと非難した。トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領に対して国家の領土の30パーセントが失われ、両国間で数十万から200万人規模の犠牲が出ていると指摘し、改めて指導者の交代を示唆した。独立系の推計によれば、実際のロシア軍による占領地はおよそウクライナ領土の20パーセント程度とされている。
欧州同盟国による懸念と制裁継続の構え
スウェーデンのウルフ・クリステルソン首相は、エネルギー収入がロシアの戦争資金の源泉であるため、同合意について遺憾であると表明した。欧州連合の欧州対外行動庁の外交トップであるカヤ・カラスも、ディーゼル取引はモスクワにさらなる戦争資金を提供するものであり、ロシアに対する圧力を緩めるべき時期ではないと強調した。欧州連合は月曜日に、ロシアの軍事産業を標的とする1,600の新規案件を盛り込んだ過去最大級の包括的な制裁パッケージを採択する予定である。
また、イギリスの首都ロンドンからは、ウクライナの首都キエフへの日中のミサイル攻撃も報告されるなか、英政府の報道官がウクライナの支援とロシアの戦争機械を制限するための追加行動の重要性を確認した。
供給量の内訳とウクライナ市民の反応
ホワイトハウスの発表によると、ロシアからアメリカへ供給されるディーゼル燃料は段階的なスケジュールで輸送されることになっている。
| 供給時期 | 数量(短トン) | 数量(トン) |
|---|---|---|
| 即時供給 | 30万トン超 | 272,100トン |
| 11月追加分 | 50万トン | 453,500トン |
| その直後 | 100万トン | 907,000トン |
| 短期間内での追加 | 300万トン | 2,700,000トン |
キエフの独立広場にある戦没者記念碑に集まった市民の間からは、米ロのディーゼル取引に対して怒りと諦めの入り混じった声が上がっている。金融アドバイザーを務める市民らは、燃料価格や米国の有権者の負担を優先する姿勢に対し、ウクライナの状況や住宅の破壊が軽視されていると反発している。