トランプ米大統領は11日、不正行為に関する一連の報道を受け、キンバリー・ギルフォイル駐ギリシャ米大使の解任を検討していることが明らかになった。関係者がCNNの取材に対して述べたもので、高額贈答品の受け取りや金銭要求の疑惑が浮上している。
ギルフォイル駐ギリシャ米大使に浮上した金銭要求と贈答品疑惑の全貌
CNNの報道によると、キンバリー・ギルフォイル駐ギリシャ米大使をめぐっては、大使として高額の贈答品を受け取った事実が指摘されている。さらに、就任の承認前には政権幹部との面会を取り持つ見返りとして、金銭を要求していたと伝えられた。同氏はトランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏と4年間交際し、婚約していた経緯を持つ。一連の疑惑は政権高官らのいらだちを招いており、トランプ氏は解任するかどうかを近く決断する見通しとなっている。
トランプ政権中枢の動揺とルビオ国務長官のアテネ訪問
一連の報道が政権高官らを特にいらだたせている背景には、時期的な要因がある。ルビオ国務長官がギリシャの首都アテネを訪問し、アクロポリスで西側の民主主義に関する演説を行って大きな注目を集めていた時期と、今回の報道が重なったことがその拍車となった。事情に詳しい関係者は、トランプ氏が9日の時点でギルフォイル氏を擁護する発言をしなかったと指摘している。トランプ氏は取材に対し、「ちょうど少し耳にしたところだ。あまり詳しくは知らないが、彼女はいつもとても感じが良かった」と述べるにとどめた。
クレジットカード代金の送金要求をめぐる証言と弁護士の反論
トランプ氏に献金していたエリック・ディターズ氏は、ギルフォイル氏が上院で大使就任を承認される数日前、クレジットカードの利用代金を支払うため10万ドル(約1580万円)を送金するようテキストメッセージで求めてきたと語った。ディターズ氏は当時、すぐに使える資金がなかったため送金を見送ったとしている。このメッセージについて最初に報じた米紙ウォールストリート・ジャーナルに対し、ギルフォイル氏の弁護士は、本人がメッセージの信憑性に異議を唱えていると主張した。また、事情に詳しい関係者によると、ギルフォイル氏は先週、政権当局者に対してメッセージの送信自体を否定しているという。
トランプ一族との関係性と今後の処分を左右する判断基準
ギルフォイル氏はこれまでトランプ一族と親密な関係を維持してきたが、ギリシャ大使に任命されたのはドナルド・トランプ・ジュニア氏と破局した後のことだった。トランプ氏と長男の盟友らはCNNの取材に対し、今回の事案を厄介な問題だと感じていると語っている。ただし、ギルフォイル氏が何らかの正式な処分を受けるかどうかについては、依然として不透明な状況が続いている。トランプ氏は、盟友らが自身との関係を利用して利益を得ることを快く思っていないと繰り返し明言しており、今後の決断に注目が集まっている。