トランプ米大統領は、今年のノーベル平和賞を受賞できなかった不満から、ノルウェーを「ごみのような国」と強く非難した。これに対し、ノルウェーのアイデ外相は26日、同国政府として反論し、米国との外交関係は維持されているとの立場を強調した。中央日報日本語版およびロイター通信が報じた。.
ノーベル平和賞選考をめぐるトランプ氏の激しい非難
トランプ米大統領は25日、ミシガン州ポートヒューロンでの選挙遊説において、自身がノーベル平和賞を受賞すべきとの主張を繰り返した。その際、選考結果への不満を背景に、ノルウェーに対して「率直にノルウェーはろくでもない国で、実際にごみのような国になった」と発言した。さらに、同国との関係維持を望まない姿勢まで示し、移民問題と絡めてノルウェー出身者の受け入れを拒む意向を明かした。
ノルウェー外相が語る「選挙運動の影響」
ロイター通信によると、ノルウェーのアイデ外相は26日、NRK放送のインタビューに応じ、トランプ氏の発言を正面から批判した。アイデ外相は、トランプ氏の過激な言動の背景について、以下のように分析している。
- 中間選挙を控えており、所属政党の状況が芳しくない
- 選挙運動の最中であり、言葉が過剰になっている可能性がある
また、外相はトランプ氏自身がノーベル委員会という独立機関の仕組みを十分に理解しているはずだと指摘し、選考結果とノルウェー政府は無関係である点を改めて強調した。
2年連続の落選と続く不信感
トランプ大統領のノルウェーに対する不満は、今回が初めてではない。今月初めに南アフリカのナビ・ピレイ氏が平和賞受賞者に選定された際、トランプ氏はこれを「ノルウェーという国に消すことのできない汚点」と強く批判した。また、昨年もベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が選ばれたことに反発し、ノルウェーのストーレ首相に抗議のメッセージを送っていた。その中でトランプ氏は、「8つ以上の戦争を終わらせた自分に賞を与えないのであれば、平和だけを考える義務は感じない」と主張していた。
独立機関としてのノーベル委員会
ノーベル平和賞は、他のノーベル賞と選考の枠組みが異なる。物理学賞や化学賞などはスウェーデンが主管するが、平和賞の受賞者はノルウェーの独立機関である「ノルウェーノーベル委員会」が選定する。このため、ノルウェー政府が直接的に選考へ関与することはできない。トランプ氏による一連の批判は、この行政と選考機関の分離という事実を無視した形となっている。
揺るがないノルウェーの外交姿勢
トランプ氏からの度重なる攻撃に対し、ノルウェー政府は冷静な対応を貫いている。アイデ外相はインタビューの中で、米国との長年にわたる関係は非常に重要であると述べた。その上で、トランプ氏の個人的な発言に左右されることなく、ノルウェーの外交政策は揺らぐことなく維持されるとの方針を示した。今後も同国は、米国との外交関係を最優先に据えながら、事態を静観する構えを見せている。