国王チャールズ3世は2026年10月21日、南ウェールズのアバファンで発生し144人の命を奪った鉱山ボタ山崩落災害から60年を迎えるにあたり、犠牲者を追悼しました。王室メンバーや生存者、遺族らが記念庭園を訪れ、献花と黙祷によって記憶を継承しています。
アバファン災害の犠牲者を追悼する60周年式典
南ウェールズの村アバファンで起きた惨劇からちょうど60年が経過した2026年10月21日、チャールズ3世国王、カミラ王妃、そしてウェールズ公が現地を訪問しました。村を見下ろす山から約15万トンの石炭残渣が崩落し、パンタグラス小学校や周辺の住宅が石炭の泥流に飲み込まれてから60年の節目を迎えています。
この災害により、児童116人と成人28人の合計144人の尊い命が失われました。当日は午前9時15分に1分間の黙祷が捧げられ、災害が発生した時刻と犠牲者を悼む教会堂の鐘が144回鳴り響きました。
「永遠に私たちの記憶に刻まれる、想像を絶する悲劇と喪失の日であり、家族や地域の生活を永遠に変えてしまった。」
ジェフ・エドワーズ(生存者)、BBCの報道
国王チャールズ3世が語ったアバファンの不屈の精神
アバファンおよびマーサー・ヴェール・コミュニティ・センターを訪れた国王は、生存者や遺族、当時救助にあたった元緊急サービス職員らと対面しました。集まった人々を前にした演説の中で、国王はこの災害がもたらした深い悲しみに言及しています。
「この数年間にわたる試練を通じて、そして長年の間、皆さんの不屈の精神は、それが打ち勝ってきた暗闇の中でより一層明るく輝き続けてきました。」
国王チャールズ3世、BBCの報道
式典には、災害当時の犠牲者が見ていたであろう庭園の花々が選ばれ、献花が行われました。また、第一大臣のルアン・アプ・イオルウェスも現地を訪れ、参列した住民らと言葉を交わしています。
次世代へ記憶を繋ぐ新モニュメントと学校訪問
ウェールズ公ウィリアムは、パンタグラス小学校の歴史を引き継ぐために設立されたイニスオーウェン・コミュニティ・プライマリ・スクールを訪問しました。

学校では、子どもたちが災害について自ら詠んだ詩や、生存者の記憶を朗読しました。
校長であるシモーネ・ローデンと副理事長を務める生存者のジェフ・エドワーズが構想を練り、児童たちのスケッチをもとに制作されたアバファン記念樹がウィリアム皇太子によって除幕されました。この金属製の彫刻は、ポウィス州ライアダーの金属加工会社アートメタルが手掛けたものです。
「よくやったね。次の世代が彼らを気にかけており、それが大切であるということを示している。」 ウェールズ公ウィリアム、Yahooニュースの報道