シカゴ・ベアーズのクォーターバック、タイソン・バジェントは、先週のニューヨーク・ジェッツ戦での勝利に関し、自身が公式な先発として記録されなかったことについて関心を示していない。ハムストリングの負傷で欠場中のケイレブ・ウィリアムズに代わり、バジェントは今週日曜のグリーンベイ・パッカーズ戦で再び先発を務める。
統計上の「先発」問題とバジェントの反応
先週のジェッツ戦で、ベアーズは最初のプレーでケース・キーナムをスナップ役に起用し、バジェントをワイドレシーバーとして配置した。この戦術的な起用により、エリアス・スポーツ・ビューローの公式記録では、その試合の先発クォーターバックはバジェントではなくキーナムとされている。しかし、バジェント本人はこの統計上の扱いに全くこだわっていない。
「誰が勝利を得るべきか、誰が先発だったかといった議論を繰り返すつもりはありません。ただ、チームとして実行し、勝利を収められたことを嬉しく思っています」
タイソン・バジェント、シカゴ・ベアーズ クォーターバック
この奇策について、NFLのアイコンであるラッセル・ウィルソンは、CBSスポーツの番組内でベン・ジョンソン監督を素晴らしい意味でサイコパスだと評した。ジョンソン監督は、この起用が守備陣を混乱させ、チームに勢いを与えるためのゲーム的な駆け引きであったことを示唆している。チームはジェッツに23-12で勝利し、これで2連勝を飾った。
ケイレブ・ウィリアムズの復帰時期とスケジュールの影響
しかし、チームは慎重な姿勢を崩していない。ウィリアムズの復帰にはスケジュールの兼ね合いも影響しており、第6週のアトランタ・ファルコンズ戦の直後に、中3日で木曜開催(TNF)のニューイングランド・ペイトリオッツ戦が控えているという過密日程が、復帰時期の判断を難しくしている。もしチームが勝ち続ければ、無理にウィリアムズを復帰させず、第7週のペイトリオッツ戦まで温存する可能性も指摘されている。
パッカーズとのライバル対決に向けた準備
さらに、チームは守備陣の強化も進めている。カイル・ゴードン、シェマー・ターナー、ノア・スウェルといった選手たちの練習参加ウィンドウが開かれており、パッカーズ戦での復帰が期待されている。ベアーズは、攻撃面でコール・ケメットやローム・オドゥンゼといったターゲットを活かしつつ、強固な守備で試合の主導権を握る構えだ。ジョンソン監督の指揮下で、チームはバックアップQBを擁しながらも、直近2試合でわずか19失点という堅実な戦いぶりを見せている。

バジェントは、自身の役割について特別なことをするのではなく、コーチ陣が教えてくれた通りにプレーし、仲間にチャンスを与えるだけだと冷静に語った。パッカーズ戦は、彼が単なる代役ではないことを証明する絶好の機会となる。