アイルランドのアデア・マナーで開催された「開催1年前」記者会見の席上、米国チームのジム・フューリック主将は、自チームをあえて「アンダードッグ」と位置付けました。米国チームは1993年以来、欧州の地で勝利を収めておらず、この厳しい歴史的背景がフューリックの危機感の根底にあります。フューリックは、チームの構築、ペアリングの決定、準備のプロセス、さらには舞台裏の意思決定に至るまで、すべてを刷新する意向を明らかにしました。
ジム・フューリックが掲げる米国チームの「アンダードッグ」戦略
「過去数年間、我々のために戦ってくれた選手たちを本当に愛している。彼らはタフで、泥臭い戦いができるベテラン揃いだ。そして今、ライダーカップ未経験の素晴らしい若手選手も多く控えており、そのうち2、3人はアデアの地でプレーすることになるだろうと確信している」 ジム・フューリック、米国チーム主将
一方、欧州チームを率いるルーク・ドナルド主将は、2023年のローマ大会での16.5-11.5の勝利を含め、史上初の3大会連続優勝を狙います。ドナルドは「アンダードッグ」という言葉をメンタリティとして捉えつつ、米国チームの選手層の厚さを警戒し、「慢心は一切ない」と強調しました。
https://x.com/rydercup/status/2107487245867647226
フォアサム形式での深刻な不振と改革の断行
フューリックが最も強い危機感を抱いているのは、米国チームのフォアサム(交互打ち)形式における深刻な成績低迷です。過去4回のプレジデントカップおよびライダーカップにおいて、米国はフォアサムで34戦中26敗を喫しており、対欧州戦に限れば16戦中13敗という数字が残っています。フューリックは、先月のプレジデントカップで米国チームがフォアサムで2勝7敗(初日5戦全敗)に終わった事実にも触れ、この傾向を「異常事態ではなく、明確な問題」と断定しました。
「これは異常事態ではない。明らかに問題がある。私は現状に満足していないし、変革を断行する予定だ。主将として、選手を適切なペアリングで適切なポジションに配置するだけでなく、この形式に対する準備のあり方そのものを見直さなければならない」 ジム・フューリック、米国チーム主将

フューリックは、選手に対し「これまでどの米国チームも経験したことのないレベルの準備」を要求する構えです。具体的には、来年7月のジェネシス・スコットランド・オープンや全英オープンの時期に合わせて、多くの候補選手をアデア・マナーに集める計画です。これにより、本番のプレッシャーがかかる前に、選手たちにコース環境を把握させ、フォアサムの準備に時間を割くことを目指します。
ポイント制度の改編とチームの進化
また、過去に確執が報じられたパトリック・リードについても、フューリックは「もし彼が米国チームのベスト12人に入るのであれば素晴らしいことだ。彼がチームルームにいない期間は長かったが、もし選出されれば歓迎する」と、個人の感情よりも戦力を優先する姿勢を示しました。
https://x.com/rydercup/status/2107455495804158029
「我々の層の厚さを考えれば、これほどフォアサムで苦戦すべきではない」と語るフューリックは、かつて2018年にパリで敗北を喫した際の教訓を糧に、今回の再挑戦に挑みます。2027年ライダーカップは、9月17日から19日にかけてアデア・マナーで開催され、記念すべき100周年を迎える大会となります。
関連情報
https://x.com/NUCLRGOLF/status/2107579256977129523