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2024-05-08 01:30:00
グーグル検索の責任者、プラバカール・ラガバン。
ゲッティイメージズ
- CNBCが報じたところによると、グーグル検索の責任者を務めるプラバカール・ラガバンは、社員に変化する状況について警告したという。
- 同氏は、ライバルたちがグーグル検索の優位性に挑戦しようとしているため、常に「順調」とは限らないと話している。
- 競争が激化する中、マイクロソフトはAIを搭載し、検索機能を強化している。
グーグル(Google)検索の責任者を務めるプラバカール・ラガバン(Prabhakar Raghavan)が、「新たな章に向けて気を引き締めるときだ」と社員に警告したと報じられている。
ラガバンは2024年3月の全体会議で、「状況は変わった」「15年、20年前とは違う」とグーグル社員に語ったとCNBCが入手した会議の音声記録を引用して報じた。
CNBCによると、ラガバンはまた「人生はいつまでも順調というわけではない」とも話したという。
「検索」は依然としてアルファベット(Alphabet)のビジネスの重要な部分を占めており、「検索およびその他」の売上高は、2023年第4四半期に480億ドル(約7兆4400億円)を計上し、2022年の同時期より50億ドル(7750億円)以上増加している。
スタートアップ企業のPerplexity AI(パープレキシティAI)は、独自の検索エンジンを開発し、グーグルの支配に対抗しようとしている。
Perplexity AIのアラビンド・スリニバス(Aravind Srinivas)CEOは4月23日、新たな資金調達ラウンドで約6300万ドル(約97億6000万円)を調達したと発表した。Perplexityの支援者にはアマゾン(Amazon)創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)やエヌビディア(Nvidia)が含まれる。
CNBCが報じたところによると、グーグルのラガバンは、会議の中で新たなライバルについても言及したという。
「彼らは人々が遊びたがるような新しい仕掛けを持っているかもしれないが、そこで見たものを確認するために人々はグーグルを利用する。なぜなら、グーグルは信頼できる情報源であり、生成AIの時代にはより重要になるだからだ」
グーグルの検索は20年以上ほとんど変わっていなかったが、AIブームが大きく影響した。グーグルは2023年、サーチ・ジェネレーティブ・エクスペリエンス(Search Generative Experience:SGE)という生成AIを搭載したバージョンを提供し、ユーザーの検索を「強化」「改善」すると述べている。
SGEはまだ初期段階にあるが、グーグルは1カ月ほど前から「AI-overviews」の試験運用を開始しており、アメリカとイギリスの一部のユーザーを対象に、AIが生成した検索結果の要約を表示する機能を提供している。
一方、マイクロソフト(Microsoft)も検索への取り組みを強化している。同社は2023年からBingでユーザーが視覚的に検索できるようにするなど、AIの新たな機能を展開している。
マイクロソフトは、2023年2月にAIを搭載した新しいBingを発表した際、検索を「再発明」するとし、サティア・ナデラ(Satya Nadella)CEOは当時、「AIはすべてのソフトウェアカテゴリーを根本的に変えるだろう。まずは、最大のカテゴリーである検索から」と述べた。
Business Insiderは業務時間外にグーグルにコメントを求めたが、すぐには回答は得られなかった。
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