グレイソン・マレー：アメリカのPGAツアー選手が30歳で死去

アメリカのゴルファー、グレイソン・マレーが30歳で亡くなったとPGAツアーが発表した。

同ツアーで２度優勝している同選手は、今週のチャールズ・シュワブ・チャレンジ大会で、第２ラウンドの１６ホールをプレーした後、金曜日に体調不良のため棄権した。

PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏は「グレイソン・マレーが今朝亡くなったことを知り、私たちは悲嘆に暮れており、そのことをお伝えするのは胸が張り裂ける思いです」と語った。

「言葉が出ません。PGAツアーは家族のようなもので、家族の一員を失うと、以前と同じではいられなくなります。私たちはグレイソンを悼み、彼の愛する人たちの慰めを祈ります。」

死因はまだ明らかにされていない。

「グレイソン氏の死去に関する状況は分からない」とモナハン氏はその後、フォートワースで行われたチャールズ・シュワブのイベント会場に到着した際、記者団に語った。

ツアーでは、イベント中に選手のために悲嘆カウンセラーが待機する予定だと述べた。

傑出した若手選手であるマレーは、2006年から2008年までジュニア世界選手権で3連覇を果たした。

彼は2016-17年に22歳​​でPGAツアーの資格を取得し、2017年にバルバソル選手権で優勝して初のタイトルを獲得した。

これにより、彼は2019年までのツアー出場免除となり、その後は苦戦したものの、今シーズンはツアー出場権を取り戻した。

彼はハワイのソニーオープンで優勝してキャリア2度目のタイトルを獲得し、世界ランキングで自己最高の46位に躍り出た。

その勝利の後、マレーは精神的な健康問題に悩まされていたと語った。

「私の両親は、私が精神的な問題と闘うこの6年間、基本的に地獄を経験してきました」と彼は当時語った。

「私にとっては簡単なことではありません。私を愛してくれる周りの人たちは、私が落ち込むのを見たくないのです。彼らは私の一番のサポーターです。同じ気持ちでいてくれる友人も何人かいて、そのことがこの瞬間をとても特別なものにしてくれています。」

彼は2021年にソーシャルメディアで、アルコール依存症の治療を受けていたとも語っていた。

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー選手はフォートワースでの第3ラウンドを終えた後、追悼の意を表した。

「もちろん、このニュースはまだ実感が湧いていないが、私は彼の家族のことを思い、全員のために熱心に祈っている」とアメリカ人は語った。

「今がどんなに大変な時期か、想像もつきません。この半年ほどでグレイソンのことを少しずつよく知るようになりましたが、この悲しみと悲劇を言葉で表現するのは難しいです。でも、彼の家族のことを思っています。」

もう一人の米国人選手、ウェブ・シンプソンは、２人は子供の頃からの知り合いだったと語った。

「今日の悪い知らせの前に、彼と楽しい時間を過ごすことができて本当に感謝しています」と彼は付け加えた。

「グレイソン・マレーが亡くなったというのは本当に悲しいニュースだ」と、イギリス人ゴルファーでライダーカップ欧州代表キャプテンのルーク・ドナルドはソーシャルメディアで述べた。

「数か月前、彼はオーガスタでのプレー方法について私にアドバイスを求めてきました。先週、私はPGAチャンピオンシップで彼に会いましたが、人生は本当に貴重です。彼の家族全員にお悔やみ申し上げます。彼らが安らかに眠れますように。」

メジャー大会で2度優勝したババ・ワトソンは「グレイソン・マレーの訃報を聞いて非常に悲しい」と語った。

「人生はとても儚いもの。マスターズであなたを抱きしめて、どれだけあなたを誇りに思っているか伝えたばかり。あなたと知り合えて感謝しています。」