オクラホマ州の次期知事選に向けた共和党予備選挙は、現職の司法長官Gentner Drummond氏と、タルサのビジネスマンであるMike Mazzei氏による決選投票へと進む。両候補は8月25日の決選投票に向け、政策や支持基盤を巡って激しい争いを繰り広げている。
選挙戦の背景と現状
6月16日に行われた第一回予備選挙では、9人の候補者が争った。結果はDrummond氏がわずか約1,100票差で首位に立ったものの、両候補の得票率はともに約26%で拮抗していた。この予備選は、任期制限により退任するKevin Stitt知事の後任を選ぶ重要な選挙と位置付けられている。
決選投票に向けたキャンペーンは非常に過熱しており、[AdImpact](https://apnews.com/article/oklahoma-governor-republican-runoff-trump-0d68fdd148f38abb1d3a833d10c69c3b)のデータによると、これまでにテレビやデジタル広告に900万ドル以上が投じられた。さらに、決選投票に至るまでの期間には約4,000万ドルが費やされている。資金調達の面では、Drummond氏が現金寄付で約480万ドルを先行している一方、Mazzei氏は少なくとも1,190万ドルの個人融資を自身のキャンペーンに充てている。Drummond氏も少なくとも350万ドルの融資を行っている。
有力者による支持と対立
今回の予備選で大きな注目を集めているのが、ドナルド・トランプ前大統領の動向である。トランプ氏は5月にMazzei氏への支持を表明し、その後も自身のSNSプラットフォーム「Truth Social」などで繰り返し支持を強調している。一方で、トランプ氏はDrummond氏を「偽の共和党員」と呼び、強く批判している。
Mazzei氏の陣営は、トランプ氏のほか、アーカンソー州のSarah Huckabee Sanders知事や、現職のKevin Stitt知事、元州知事候補のJake Merrick氏らからの支持を強調している。また、州上院議員6名と州下院議員5名(7月30日時点)がMazzei氏を支持している。
対するDrummond氏の陣営は、州内の地方議員や団体からの広範な支持をアピールしている。7月30日時点で、州上院議員10名と州下院議員27名が同氏を支持している。さらに、オクラホマ州退職教育者協会、国際警察組合、元オクラホマ大学フットボールコーチのBarry Switzer氏、タルサ郡保安官のVic Regalado氏および他27名の郡保安官らがDrummond氏への支持を表明している。
論点と討論会の対立
[News9](https://www.news9.com/oklahoma-city-news/5-things-to-know-teen-dies-at-okc-resort-republican-governor-debate)が主催した討論会において、両候補はイノーラ(Inola)でのアルミニウム精錬所建設計画、所得税計画、教育政策などを巡って激しく衝突した。討論の最中には、互いに相手が嘘をついていると非難し合う場面も見られた。
Drummond氏は、Mazzei氏がトランプ氏の側近であるRoger Stone氏が運営するコンサルティング会社を雇ったことで支持を取り付けたと示唆している。キャンペーンの記録によると、Mazzei氏の陣営は同社に6万7,500ドルを支払っている。
一方、Drummond氏はStitt知事の統治についても批判的であり、過去8年間の州政を「平凡で優柔不断」と評している。対照的に、Stitt知事はMazzei氏を支持しており、トランプ氏との間では、ホワイトハウスのイベント招待を巡る対立から、トランプ氏がStitt知事を「RINO(名ばかりの共和党員)」と攻撃する事態も起きている。
11月の本選挙では、この予備選の勝者が民主党のCyndi Munson州下院院内総務と対決することになる。オクラホマ州では2006年以降、民主党候補が知事選で勝利しておらず、共和党が優勢と見られている。