2026年8月10日、インディアナ州再集計委員会は、同州上院第23選挙区の共和党予備選挙の結果を覆し、ドナルド・トランプ前大統領の支持を受けたポーラ・コペンハーバー候補の勝利を認定しました。この決定により、現職のスペンサー・ディアリー上院議員は3票差で敗北しました。
再集計による逆転劇と票の無効化
インディアナ州再集計委員会は、5月に行われた共和党予備選挙の最終結果を修正し、トランプ氏が支持するポーラ・コペンハーバー氏を勝者と認定しました。この決定により、コペンハーバー氏は6,332票を獲得し、6,329票のスペンサー・ディアリー上院議員をわずか3票差で上回りました。この結果は、当初ディアリー議員が3票差で勝利したという開票結果を完全に覆すものです。
逆転の要因となったのは、委員会による複数の票の無効化です。委員会は、郡の選挙管理担当者による署名やイニシャルの欠落といった「事務的なミス」を理由に、10票を無効としました。その内訳はディアリー議員の票が8票、コペンハーバー氏の票が2票であり、この結果が最終的な集計差を逆転させました。インディアナ州のディエゴ・モラレス州務長官が委員長を務める3人の委員会において、これらの票の取り扱いは2対1の賛成多数で決定されました。
ディアリー議員と陣営による法的異議申し立て
「今日、我々が目撃したのは、インディアナ州再集計委員会のメンバーが、大統領の政治的目標に資するかどうかによって票を差別的に扱い、有権者の意思を損なおうとする試みです。これは公平さを見出すための会議ではなく、票を見つけ出すために設計されたものでした」 スペンサー・ディアリー、インディアナ州上院議員
ディアリー陣営の弁護士であるサマンサ・デウェスター氏は、今回の決定が「前例のない」事態であるとし、事務的なミスによって有権者の権利が奪われたと指摘しました。ディアリー議員は、今回の争点は有権者の意図ではなく、選挙管理者の技術的な不備に起因するものであると強調しています。
トランプ氏の介入と予備選挙の構図
今後の選挙戦と司法の判断
コペンハーバー氏が予備選挙の勝者として認定されたことで、11月の本選挙に向けた構図が固まりつつあります。同選挙区では、民主党のデビッド・サンダース市議会議員(ウェストラファイエット市)と、無所属のジョシュア・ブラント氏が立候補しています。

しかし、ディアリー議員が上訴の準備を進めていることから、第23選挙区の共和党候補が最終的に誰になるかは、まだ司法の判断を待つ必要があります。ディアリー議員は、インディアナ州の控訴裁判所が「投票され、再集計された票を回復させ、有権者が選んだ選択を再確認してくれると確信している」と述べており、今後、裁判所の裁定が焦点となります。