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エチオピア連邦軍がメケレを掌握しTPLFが撤退を表明

エチオピア北部で激化した戦闘は、新たな局面を迎えた。連邦軍と親政府の武装勢力は、9月23日から再燃した衝突の中で攻勢を強め、10月3日にはメケレ近郊の主要空港を奪還。同日午後には市中心部へと進軍した。…

エチオピア連邦軍がメケレを掌握しTPLFが撤退を表明

エチオピア北部で激化した戦闘は、新たな局面を迎えた。連邦軍と親政府の武装勢力は、9月23日から再燃した衝突の中で攻勢を強め、10月3日にはメケレ近郊の主要空港を奪還。同日午後には市中心部へと進軍した。

政府軍がメケレを制圧しTPLFは撤退へ

国連や人道支援関係者、現地住民の証言によって、政府および同盟部隊がメケレ市内を掌握していることが確認されている。通信サービスは1週間以上にわたって遮断されていたものの、その後復旧した。

人道支援関係者、AFP通信の取材に対して

「エチオピア連邦軍および同盟軍がメケレ市内の様々な場所で目撃されている」

アビー・アハメド首相の政府を打倒し包括的な移行行政を樹立することを目指す7つの武装・政治グループが新同盟を結成したことを受けて9月23日に勃発した戦闘の中で、反政府勢力ティグレ人民解放戦線(TPLF)は、地域政府がメケレから一時的に移動して別の場所で活動を行うとして撤退方針を表明した。TPLFを率いる指導部らは、アドリスアベバによる政治的中心都市の奪還を受け、メケレの行政拠点から身を引くことになった。

ティグレ人民解放戦線(TPLF)はSNS上の声明で、「当面の間はメケレ以外の場所で活動する」と述べた。

エチオピア連邦軍がメケレを掌握しTPLFが撤退を表明
写真:africa.businessinsider.com

治安の混乱と市民生活の再開

政府軍の進駐に伴い、市街地では祝砲とみられる銃声が響く一方、治安の空白に乗じた略奪行為も発生した。

アフリカ連合(AU)の仲介で双方が合意に至り、2022年に終結した壊滅的な2年間の内戦からティグレ州の住民が再建を試みていた矢先、直近の6ヶ月間で関係が悪化し、双方が合意違反を非難し合っていた中での事態となった。

Duke Burbridge、Health Professionals Network for Tigray所属の医師、BBC Newsdayの番組にて

「昨日、誰もがレストランや市場にいて、携帯電話やモバイルバンキングが復旧したことを喜び、夜遅くまで大音量で音楽を楽しんでいた」

携帯電話やモバイルバンキングなどの通信網が復旧するにつれ、レストランや市場には市民が戻り、夜遅くまで音楽が流れるなど一時的な平穏が戻りつつある。しかし、果物や野菜などの一部の食料品は依然として入手困難な状況が続いている。

エチオピア政府がティグレ州都メケレを奪還、TPLFが撤退 | 2026年10月4日

プレトリア和平合意の崩壊と広がる懸念

アフリカ連合(AU)が仲介したプレトリア合意が崩壊した背景には、過去6ヶ月間の急速な関係悪化がある。

かつてAUの仲介者は、2020年から2022年にかけての紛争により約60万人が死亡し、地域が飢饉の瀬戸際に追い込まれたと推計しており、今次衝突による人道危機への懸念も一層高まっている。

エチオピア連邦軍がメケレを掌握しTPLFが撤退を表明
写真:sankei.com

周辺国への影響と国際社会の反応

エチオピア政府は、エリトリア、スーダン、エジプトが反政府同盟を支援していると非難しており、周辺国への紛争波及に対する懸念が急速に高まっている。これに対し、該当各国は関与を否定している。

かつて2020年から2022年の戦争でエチオピア連邦軍と共に戦ったエリトリアは、今回の非難を巡ってエチオピアとの外交関係を断絶した。エジプトのアブデルファタハ・エルシシ大統領は、エリトリア、ソマリア、スーダンの指導者らとの会談を控え、越境的な挑戦には対立ではなく対話が必要であるとの見解を示した。

Abdel Fattah el-Sisi、エジプト大統領、エジプトのエラレイムでの首脳会合にて

「対話、対立にあらず」

また、アメリカ国務省も声明を発表し、エチオピアとエリトリアに対して近隣国の主権尊重と最大限の自制を求めている。アメリカ国務省は、高まる緊張が地域全体に影響を及ぼす恐れがあると警告した。

反政府勢力と同盟の今後の動向や、断絶したエリトリアとの外交関係の行方はどうなるのか。

執筆者について: nipponese

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