2026年8月22日、イラクのニザール・アミディ大統領は、ホルムズ海峡を通じてイラク産原油を運搬する一部の船舶に対する航行の容認がイラン側から行われていると発表した。戦略的要衝である同海峡の動向はイラクのみならず世界全体に影響を与えるとして、バグダッド当局は自国の国益を最優先に据えた対応を続けている。
ホルムズ海峡における原油輸送の現状とイランによる許可
イランの国営通信社IRNAが土曜日に報じたところによると、イランはバグダッドからの様々なルートを通じた度重なる要請を受け入れ、複数のイラク産原油タンカーに対してホルムズ海峡の通過を許可した。この特別な許可の取得は、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長のイラク訪問中におけるバグダッドの主要な要請事項の一つであったと伝えられている。
一方で、イラクのニザール・アミディ大統領は同日、バグダッドで開催された「バグダッド・ダイアログ」政策会議において演説を行い、イラク通信社(INA)の報道によれば、自国は国家所有のタンカー船団を保有していないため原油輸送において困難に直面していると述べた。その上で、直近数日間でイラク産原油を積んだ船舶の通過が円滑化されたと述べつつ、原油輸出を巡る問題自体は依然として複雑なまであると指摘している。ロイター通信の報道によると、ホルムズ海峡における交通量は戦前の水準を大きく下回った状態が続いており、同海域を航行する船舶は依然として攻撃の脅威に晒されている。
水曜日には、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長のバグダッド訪問中に行われた会談において、イラク側がホルムズ海峡を通じた原油輸出に関して「特別な配慮」をイランに求めていた。この要請は、戦略的水路における制限がイラクの原油輸出に与える影響への懸念が高まる中で行われたものである。
イラクが直面する経済的負担と輸出ルートの多角化
イラクは、イランの実質的なホルムズ海峡封鎖によって最も深刻な影響を受けている国の一つに数えられる。戦争勃発前、イラクは1日あたり約400万バレルの原油を生産していた。しかし、国営のタンカー船団を保有していないという構造的な脆弱性もあり、同国の原油輸送は困難を極めている。

こうした状況を打開するため、バグダッドは輸出ルートの拡大を急ピッチで進めている。金曜日にアリー・アル=ザイディ首相が明らかにしたところによれば、トルコのジェイハン港経由の輸出拡大に加え、シリアのバニヤス港やヨルダンのアカバ港を通じた原油輸出の開始に向けた取り組みが進められている。
地域紛争におけるイラクの中立姿勢と安全保障の枠組み
国内の安全保障と武装勢力の統制に関して、大統領は憲法およびナジャフの宗教的権威の立場に基づき、武器の管理を国家の統制下に一元化する必要性を強調し、武装勢力との対話と理解を通じて武器を国家権力のもとに収めるためのイラクの国家的一般解決策を求めた。また、他国を攻撃するためにイラクの領土が利用されることは一切容認しない姿勢を明確にしている。
さらに、ダーイシュ/ISISに対する米国主導の有志連合については、同部隊が元々テロ組織と戦うためにバグダッドの要請でイラクに入ったものの、もはや必要とされておらず、9月30日に撤退が予定されていると述べた。大統領は、イラクが国家利益に従って地域的な決定を下しており、「イラクが最優先である」と強調し、「イラクの安全と安定なしに地域の安全はない」と付け加えた。