「我が軍はサヌアに対する戦略的攻撃を開始した。」マジェド・アル=ナジリ大佐はそう述べた。サウジアラビアの支援を受けるイエメン政府軍は、急速な沿岸部の進軍と強力な空爆支援を受け、世界の海運の約12%を担う戦略的に重要なバブ・エル・マンデブ海峡の実効支配を確実にしたと、2026年10月5日月曜日に発表された公式声明で明らかにされた。
ムハンマド・アル=エルヤニ情報相がロイター通信に明らかにしたところによると、サウジアラビアの支援を受けるイエメン政府軍は2026年10月5日、紅海とアデン湾を結ぶ戦略的な要衝であるバブ・エル・マンダブ海峡の実効支配を固めたと発表しました。政府軍は激しいサウジアラビア軍の航空支援を受けながら海岸線を急速に前進し、同海峡の最狭部にあたるドゥバブ地区の要衝を押さえたということです。
イエメン政府軍がドゥバブ地区を制圧
イエメン軍の報道官であるマジェド・アル=ナジリ大佐は、首都サヌアに対する戦略的攻撃が開始されたと発表しました。イエメンの最高政治評議会議長であるラシャド・アル=アリーミ氏が発表した「イエメンの夜明け」作戦の一環として、政府軍は数々の前線で攻勢を強めています。
我が軍はサヌアに対する戦略的攻撃を開始した。
マジェド・アル=ナジリ大佐、イエメン軍報道官
激化するタイズ周辺での地上戦
政府軍の発表に対し、イラン系武装組織フーシ派はこれを強く否定しています。フーシ派が運営するサバ通信などは、政府軍の進軍を「全くの虚偽」であるとし、サウジアラビア支援部隊の「失敗と度重なる敗北」を隠蔽するためのものだと主張しました。また、フーシ派側はサウジ領空を飛行するくいかなる航空機も攻撃すると警告しています。
一方で、南西部のタイズ周辺ではフーシ派が重要な前進を見せました。政府軍の軍事関係者5人がロイター通信に語ったところによると、フーシ派は山岳道路の一部を制圧し、人口50万人を超えるイエメン第3の都市タイズに駐留する政府軍部隊を包囲状態に追い込みました。
タイズ市内のアル・ムダファ地区では、燃料や調理用ガスを求める住民がガソリンスタンドの前に長い行列を作りました。
これがタイズの日常の姿だ。市民の苦しみがこの状態のまま続いている。
シェハブ・ハザア、タイズで燃料待ちの列に並ぶ住民
深まる人道危機と揺らぐエネルギー供給
国連の発表によれば、戦闘が再開されて以降、これまでに約18万4,000人が避難を余儀なくされています。

サウジアラビア当局は、バブ・エル・マンダブ海峡と地上軍を支援するため、イエメン国内の数百に及ぶ標的に対して空爆を実施したと発表しました。首都サヌアのサンハンおよびサワン地区に対する空爆では、フーシ派系保健省の発表によると2人が死亡、7人が負傷したとされています。
ホルムズ海峡の危機によって湾岸地域のエネルギー輸出がすでに制限されている中、バブ・エル・マンダブ海峡を巡る今回の紛争激化は、世界的な原油価格のさらなる上昇と地域情勢の不安定化を招いています。
フーシ派はサウジ領空を飛行するくいかなる航空機も攻撃する。
フーシ派関係者