2026年9月12日、テキサス・ロングホーンズのクォーターバックであるアーチ・マニングが、第4クォーターに劣勢を覆す驚異的な逆転劇を演じ、宿敵オハイオ・ステート・バックアイズを24対23で撃破しました。昨年の悪夢を払拭したこの劇的な勝利の背景には、チームの執念と地元サポーターたちの熱狂がありました。
悪夢を払拭したアーチ・マニングの執念の逆転劇
I couldn’t lose to them again. I had nightmares about that game last year. So, we’re glad to win tonight.
アーチ・マニング(テキサス・ロングホーンズ QB)、Nbcsports
さらに、試合後の記者会見でもマニングは自身の心境を赤裸々に語り、敗北への恐怖と勝利への執着を表現しています。
アーチ・マニング(テキサス・ロングホーンズ QB)はNbcsportsに対し、ホームでオハイオ・ステートに再び敗れた後にここへ戻り、周囲からチームの実力不足を指摘されるようなことは避けたかったため、そのような事態は許せなかったと語りました。
この日のマニングはパス37本中23本成功、195ヤード、1タッチダウン、1インターセプトを記録。完璧な試合ではありませんでしたが、マニングは「It wasn’t very pretty, but we found a way to win. That’s what good teams do」と振り返りました。
絶望的な展開から掴み取った勝利
ダレル・K・ロイヤル・テキサス・メモリアル・スタジアムで行われたこの試合は、序盤からオハイオ・ステートが支配しました。テキサスは最初の攻撃でファンブルを犯し、前半30分間でわずか97ヤードの攻撃に抑えられました。ハーフタイム時点でスコアは20-3。オハイオ・ステートのクォーターバック、ジュリアン・セイインとワイドレシーバーのジェレマイア・スミスがテキサスのセカンダリーを圧倒し、第3クォーターの8分55秒にはスミスが48ヤードのタッチダウンパスを決め、リードを23-3に広げました。

しかし、第4クォーターに入るとマニングが試合の流れを完全に変えました。まずワイドレシーバーのライアン・ウィンゴへのタッチダウンパスで得点圏に復帰し、続いてハリウッド・スモザーズのラッシングタッチダウンで猛追。追い込まれたオハイオ・ステートは、試合を決定づける可能性があった45ヤードのフィールドゴールをミスし、最終的にテキサスが24-23で逆転勝利を収めました。
繰り返された因縁と「呪い」の打破
テキサスにとって、オハイオ・ステートとの対戦は苦い記憶の連続でした。昨年、クォーターバックにクイン・エワーズを据えて戦った2024年カレッジフットボールプレイオフ準決勝では、オハイオ・ステートに14-28で敗れ、優勝の夢が絶たれました。さらに、マニングがフルタイムのクォーターバックとして初先発した2025年シーズン開幕戦でも、7-14で敗北を喫していました。
また、この試合にはテキサス・スポーツファンの間で冗談として語られる「テッド・クルーズの呪い(Ted Cruz Curse)」という文脈もありました。テッド・クルーズ上院議員が観戦するとチームが負けるというジンクスで、過去には2018年NBAプレーオフでのヒューストン・ロケッツの敗北や、テキサス・テックの全米選手権での敗北、2024年シュガーボウルでのロングホーンズの敗北などが例に挙げられていました。
しかし今回は、クルーズ議員が俳優のマシュー・マコノヒーらセレブリティと共に観戦し、勝利を祝いました。クルーズ議員はSNSにマコノヒーとの写真を添えて「What curse?」と短く投稿し、マコノヒーもX(旧Twitter)で「Belief. Backbone. Heart. That’s Texas Fight. Hook em.」と喜びを表現しました。
今後の展望と評価
今シーズン、テキサスはロースターに約4,000万ドルを投じ、ランキング4位としてこの試合に臨みました。対戦相手のオハイオ・ステートはランキング1位。この激戦を制したことで、マニングは大学クォーターバックとして最大の勝利を挙げ、2027年NFLドラフトの全体1位指名候補の本命へと浮上しました。
