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アルカイダがアフガンで軍事訓練場などを再開、国連制裁委が報告書で指摘

アフガニスタンでタリバンが復権して以降、国際テロ組織アル・カーイダが各地で軍事訓練場を再開し、活動を活発化させていることが分かった。読売新聞の報道によると、タリバン政権内にはアル・カーイダと二重の立場にある幹部も存在し、再びテロの温床となる懸念が強まっている。 アフガン国内で再開された軍事訓練場と神学校 国連安全保障理事会の制裁委員会は2024年の報告書で、アル・カーイダがアフガニスタン国内の8か所に軍事訓練場を開設し、5つの州に神学校を新設したと指摘した。アル・カーイダの内情を知る南部のタリバン古参司令官(65)は読売新聞の取材に対し、訓練場は報告されているよりもさらに数多くの州に存在することを明かしている。かつて米軍主導の「テロとの戦い」で弱体化した組織が、タリバンの庇護の下で着実に息を吹き返している実態が浮かび上がった。 タリバン政権中枢に浸透するアル・カーイダ タリバンは2021年のカブール制圧後、国内で拘束されていた数百人のアル・カーイダ要員を解放し、保護してきた。暫定政権の要職にも両組織の「二足のわらじ」を履く人物が就いている。例えば、2023年5月にパンジシール州知事に就任したモハンマドアガ・ハキム氏もその一人だ。同州の有力者の一人であるムーサ・パンジシリさん(53・仮名)は、アル・カーイダの統治下で神学校や過激派の活動が目に見えて増えたと危機感をあらわにしている。 パキスタン・タリバン運動への軍事支援 国連制裁委員会の2026年8月の報告書は、アル・カーイダがパキスタン国内でテロを繰り返す武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の訓練も担っていると指摘した。タリバンがTTPを保護していると批判するパキスタン側は、昨年からアフガン領内への空爆を激化させている。国境地帯での攻撃の応酬が続く中、国連制裁委はこうした紛争がテロ組織に新たな活動の機会を与え、地域の安全保障環境を悪化させかねないと強い懸念を示した。 国際社会の承認とテロ組織の再結集 米軍は2011年にウサマ・ビンラーディンを、2022年には後継者のアイマン・ザワヒリ容疑者をそれぞれ殺害した。タリバン幹部は、国際的な国家承認を得るため、当面の間はアフガンをテロの出撃地にはしないと誓約したとされる。しかし、アル・カーイダの幹部の大半はアフガン国内に再結集していると、前述の古参司令官は証言する。 イランに潜伏中とされる事実上の新指導者サイフ・アドル氏が、世界の支持者に対しアフガンでの訓練を受けるよう呼びかけている。 再び「テロの温床」となるリスク 国連制裁委は、アル・カーイダが現在アフガン国外で作戦を実行する意思については「不明確」と評価している。しかし、各地で着々と訓練体制が整えられている現状は、アフガニスタンが再び国際テロの温床へと変貌するリスクを孕んでいる。かつて民主体制が崩壊し、タリバンが権力を掌握したこの地で、かつての同盟関係がどのような形で国際社会を揺るがすことになるのか。今後の動向が注視されている。

アルカイダがアフガンで軍事訓練場などを再開、国連制裁委が報告書で指摘

アフガニスタンでタリバンが復権して以降、国際テロ組織アル・カーイダが各地で軍事訓練場を再開し、活動を活発化させていることが分かった。読売新聞の報道によると、タリバン政権内にはアル・カーイダと二重の立場にある幹部も存在し、再びテロの温床となる懸念が強まっている。

アフガン国内で再開された軍事訓練場と神学校

国連安全保障理事会の制裁委員会は2024年の報告書で、アル・カーイダがアフガニスタン国内の8か所に軍事訓練場を開設し、5つの州に神学校を新設したと指摘した。アル・カーイダの内情を知る南部のタリバン古参司令官(65)は読売新聞の取材に対し、訓練場は報告されているよりもさらに数多くの州に存在することを明かしている。かつて米軍主導の「テロとの戦い」で弱体化した組織が、タリバンの庇護の下で着実に息を吹き返している実態が浮かび上がった。

タリバン政権中枢に浸透するアル・カーイダ

タリバンは2021年のカブール制圧後、国内で拘束されていた数百人のアル・カーイダ要員を解放し、保護してきた。暫定政権の要職にも両組織の「二足のわらじ」を履く人物が就いている。例えば、2023年5月にパンジシール州知事に就任したモハンマドアガ・ハキム氏もその一人だ。同州の有力者の一人であるムーサ・パンジシリさん(53・仮名)は、アル・カーイダの統治下で神学校や過激派の活動が目に見えて増えたと危機感をあらわにしている。

パキスタン・タリバン運動への軍事支援

国連制裁委員会の2026年8月の報告書は、アル・カーイダがパキスタン国内でテロを繰り返す武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の訓練も担っていると指摘した。タリバンがTTPを保護していると批判するパキスタン側は、昨年からアフガン領内への空爆を激化させている。国境地帯での攻撃の応酬が続く中、国連制裁委はこうした紛争がテロ組織に新たな活動の機会を与え、地域の安全保障環境を悪化させかねないと強い懸念を示した。

国際社会の承認とテロ組織の再結集

米軍は2011年にウサマ・ビンラーディンを、2022年には後継者のアイマン・ザワヒリ容疑者をそれぞれ殺害した。タリバン幹部は、国際的な国家承認を得るため、当面の間はアフガンをテロの出撃地にはしないと誓約したとされる。しかし、アル・カーイダの幹部の大半はアフガン国内に再結集していると、前述の古参司令官は証言する。

  • イランに潜伏中とされる事実上の新指導者サイフ・アドル氏が、世界の支持者に対しアフガンでの訓練を受けるよう呼びかけている。

再び「テロの温床」となるリスク

国連制裁委は、アル・カーイダが現在アフガン国外で作戦を実行する意思については「不明確」と評価している。しかし、各地で着々と訓練体制が整えられている現状は、アフガニスタンが再び国際テロの温床へと変貌するリスクを孕んでいる。かつて民主体制が崩壊し、タリバンが権力を掌握したこの地で、かつての同盟関係がどのような形で国際社会を揺るがすことになるのか。今後の動向が注視されている。

執筆者について: nipponese

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