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2025-12-13 23:30:00
- アメリカは、中東で新たな「片道攻撃ドローン部隊」を創設した。
- 低コスト無人戦闘攻撃ドローン「LUCAS」は、イラン製のドローン、シャヘドに似ている。
- LUCASの試作機は、2025年初めに国防総省で公開された。
アメリカ軍は2025年12月3日、中東で新たに「片道攻撃ドローン部隊」を配備したと発表した。この部隊は、低コスト無人戦闘攻撃システム(Low-cost Uncrewed Combat Attack System:LUCAS)を装備した飛行隊で、すでに現地で運用されている。
この飛行隊は、アメリカ中央軍(United States Central Command)の「タスクフォース・スコーピオン・ストライク(Task Force Scorpion Strike)」が設立したもので、LUCASドローンを使って任務にあたる。LUCASは、イラン製のシャヘド(Shahed)ドローンの設計や技術を取り入れて開発されたものである。
「片道攻撃ドローン部隊」のニュースは、ピート・ヘグセス(Pete Hegseth)国防長官が現代の戦争にますます不可欠な要素となりつつある安価な攻撃ドローン数十万機の製造と配備に2年間で10億ドルを投資する「ドローン優位性」計画を発表したわずか1日後に発表された。
LUCASは長い航続距離を持ち、自律運用機能を備えていると中央軍は説明している。また、これらのドローンは、カタパルトやロケット補助推進離陸、地上や車両搭載の発射システムなど、さまざまな方法で発射できるという。
このタスクフォース・スコーピオン・ストライクの発表に際し、アメリカ中央軍の司令官ブラッドリー・W・クーパー(Bradley W. Cooper)は、「熟練兵たちに最先端のドローンを迅速に装備させることは、アメリカ軍の革新性と強さを示すものであり、敵対勢力を抑止する効果がある」と述べた。
中央軍が公開した映像には、中東内の非公開の米軍基地で、数多くのドローンが滑走路上に並べられている様子が映し出されていた。
2025年7月、アメリカの国防総省では、十数種類の低コスト攻撃ドローンの試作モデルが公開された。これらのドローンは、イランのシャヘド136に対するアメリカ製の代替案だ。シャヘド136はロシアがウクライナの都市や重要インフラを攻撃する際に使用してきた複数の片道攻撃ドローンの一つだ。
ロシアは、イラン製や自国製のシャヘド型ドローンを用いた大規模な空爆をウクライナに対して行っている。これらのドローンを数百機単位でミサイルと組み合わせて運用することで、攻撃手段を複雑化させ、ウクライナの防空網を突破しようとしている。一方で、ロシアは高価な精密誘導兵器を浪費しないようにしている。
シャヘド型ドローンの有効性は、アメリカ陸軍の上層部の関心を強く集めている。ハワイに拠点を置くアメリカ陸軍第25歩兵師団の司令官は、2025年10月、シャヘドのように「低コストで、簡単に生産・組み立てができるドローンこそ、インド太平洋地域で陸軍が求めている戦力だ」と話している。
2025年7月に国防総省で行われた展示では、「シャヘド型のドローンLUCASはインド太平洋地域でのアメリカ軍にとって有用になり得る」とアメリカのエンジニアリング企業スペクターワークス(SpektreWorks)が開発・設計した試作機の説明資料に書かれていた。その理由としては、LUCASが「実際の敵の攻撃を再現して訓練や演習に活用できること」や、「従来の兵器システムや航空機と比べて運用および整備コストが低いこと」が書かれていた。
トランプ政権は、ロシアや中国のような敵対国に対抗し、現代戦でドローンがもたらす危険の拡大に対応するため、ドローンの生産能力を強化することを最優先事項としてきた。
2025年5月、トランプ大統領は、イラン製ドローンの価格が約3万5000ドル(約545万円)から4万ドル(約622万円)であることを評価し、「性能も非常に優れており、速くて致命的だ」と述べた。また、これらのドローンはウクライナ戦争で「非常に多くの人命を奪っている」と指摘している。
国防総省はドローンを、部隊の戦力を底上げする、ミサイルより安価な攻撃手段であり、監視範囲を広げ情報収集能力を高める存在として位置づけ、あらゆる種類のドローンへの投資をさらに拡大している。
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