アイオワ州知事選の共和党候補ザック・ラーン氏が、米国の有力政治財閥であるコックス家との間に深い関係を持っていたことが明らかになった。自立した農家や実業家としてのイメージを掲げる同氏の選挙戦の裏で、学校設立を巡る共同経営の事実が浮き彫りとなっている。.
年間25万円に迫る高額報酬とコックス家との不透明なコンサル契約
アイオワ州知事選で独自のポピュリズムを掲げ、予選でトランプ前大統領の支持候補を破って頭角を現したザック・ラーン氏(40)の経歴には、米国の巨大財閥コックス家との複雑な結びつきが存在する。同氏は選挙戦において自身の経済的独立性を強調し、予選時には自ら250万ドルを融資したことをアピールしてきた。
「その学校は100パーセント、情熱から生まれたプロジェクトでした。学校からは一銭も受け取っていません。」
ザック・ラーン、アイオワ州知事選共和党候補(Dnyuz報道)
報酬の不在を主張する陣営側の説明とは裏腹に、ラーン氏は自身が設立した有限会社を通じて、アニー氏とチェイス氏に直接月々の請求書を送付していた。2019年の月額請求額は2万0,883ドルに達し、年間給与に換算すると25万ドルに迫る規模となる。内部メールでは、この資金が「給与」として扱われていたことも確認されている。
モンタナ州での活動からカンザス州の学校設立に至るまでの軌跡
その後の経緯について、主要な関連年表は以下の通りである。
- 2014年:ラーン氏がコックス系団体Americans for Prosperityのモンタナ州支部トップに就任。
- 2017年:カンザス州で設立されたプライベートスクール「Wonder」での活動を開始。
- 2018年:コックス家の資金援助を受けた「Wonder」が正式に開校。
- 2019年:ラーン氏がコックス家側へ月額2万0,883ドルのコンサルティング関連請求を実施。
- 2020年6月:双方の離婚成立から11日後に、ラーン氏とアニー氏が結婚許可証を申請。
関係者の間では、こうした一連の経緯や財務上の繋がりが、現在の選挙戦において有権者の受け止め方を二分する要因となっている。共和党内のコンサルタントからは、こうした複雑な背景が「有権者の間で水路を濁す目的のように見える」との指摘も上がっている。
チェイス・コックス氏の反応とスーパーPACの動向
フンボルトでのタウンホールミーティングにおいて、有権者からコックス家との関係を問われた際、同氏は強いトーンで関与を否定した。
「妻はかつて一族の一員でしたが、そうした状況がどういうものか分かるでしょう。彼らは私を支援したくなどありません。それは非常に明白なことです。」
ザック・ラーン、アイオワ州知事選共和党候補(Dnyuz報道)