日本語版
最新ニュース
日本

「aペット」代表ら4人を逮捕、無資格店員に犬猫へ注射させた疑い

大阪府警は14日、ペットショップチェーン「Aペット」の代表ら4人を獣医師法違反の疑いで逮捕しました。無資格の店員に販売用の犬や猫へ注射をさせた疑いが持たれています。対象となった9匹のうち7匹が死亡しており、府警は経費削減が目的だったとみて捜査を進めています。 無資格の店員が「劇薬」を投与した疑い 大阪府警は14日、ペットショップチェーン「Aペット」の代表である天見恭之容疑者ら4人を、獣医師法違反の疑いで逮捕しました。朝日放送によると、同社はかつて全国で40店舗以上を展開していた大手チェーンです。容疑者らは2025年1月から2026年1月にかけて、大阪府内の4店舗で販売用の犬や猫計9匹に対し、獣医師免許を持たない店員に注射を打たせた疑いが持たれています。また、無許可で動物用医薬品を販売したとして、獣医師2人も医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されました。 経費削減を目的とした組織的な関与の疑い 捜査の過程で、店舗からは店員が注射を行うための「投薬マニュアル」が発見されました。大阪府警は、ペットショップ側が獣医師による診療を避けることで経費削減を図り、違法な注射を組織的に繰り返していたとみています。朝日新聞によると、現場となった店舗の一つは東大阪市のホームセンター内にありました。関係者への取材では、無資格の店員がバックヤードでおびえながら注射器を手にし、その後すぐに子犬が息絶えるという状況が語られています。 写真:朝日新聞 注射された薬剤と死亡した動物の因果関係 今回、無資格で投与されたのは「インターキャット」という動物用医薬品です。この薬は犬や猫のウイルス感染症の治療に使用されるものですが、国からは「劇薬」に指定されており、厳格な運用が求められます。朝日放送の取材に応じたクレア動物病院の田中誠悟院長は、静脈注射には高度な技術が必要であり、アナフィラキシーショックなどのリスクもあると指摘しました。なお、投与された9匹のうち7匹が死亡していますが、警察は感染症そのものが死因となった可能性も考慮しており、注射と死亡との直接的な因果関係については現時点では不明としています。 業界に残る「コスト優先」の悪しき構造 なぜこのような違法行為が繰り返されたのか。Yahoo!ニュースや朝日放送が報じた業界関係者の証言からは、ペットショップ運営における金銭的な問題が背景にあることがうかがえます。ペットショップ「パピヨン」の加藤幸好代表は、獣医師を介さないことでコストを大幅に抑えられる構造が、違法行為の温床になっている可能性を指摘しました。現場では「客にバレてはいけない」との指示も出ていたといい、利益を優先するあまり、動物の命と法令遵守が二の次にされていた実態が浮き彫りとなっています。 写真:朝日放送 今後の捜査と業界への波紋 大阪府警は、天見容疑者らが複数の店舗で同様の手口を組織的に繰り返していたとみて、全容解明に向けた捜査を継続する方針です。今回の事件を受け、ペットショップ業界における獣医療の提供体制や、動物管理のあり方について厳しい目が向けられています。無資格での投薬は獣医師法により2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科される重大な違反行為です。当局は、今回の逮捕を機に、業界全体にはびこる違法な診療業務の制限と医薬品の不適切利用について、徹底した監視を強める構えです。

「aペット」代表ら4人を逮捕、無資格店員に犬猫へ注射させた疑い

大阪府警は14日、ペットショップチェーン「Aペット」の代表ら4人を獣医師法違反の疑いで逮捕しました。無資格の店員に販売用の犬や猫へ注射をさせた疑いが持たれています。対象となった9匹のうち7匹が死亡しており、府警は経費削減が目的だったとみて捜査を進めています。

無資格の店員が「劇薬」を投与した疑い

大阪府警は14日、ペットショップチェーン「Aペット」の代表である天見恭之容疑者ら4人を、獣医師法違反の疑いで逮捕しました。朝日放送によると、同社はかつて全国で40店舗以上を展開していた大手チェーンです。容疑者らは2025年1月から2026年1月にかけて、大阪府内の4店舗で販売用の犬や猫計9匹に対し、獣医師免許を持たない店員に注射を打たせた疑いが持たれています。また、無許可で動物用医薬品を販売したとして、獣医師2人も医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されました。

経費削減を目的とした組織的な関与の疑い

捜査の過程で、店舗からは店員が注射を行うための「投薬マニュアル」が発見されました。大阪府警は、ペットショップ側が獣医師による診療を避けることで経費削減を図り、違法な注射を組織的に繰り返していたとみています。朝日新聞によると、現場となった店舗の一つは東大阪市のホームセンター内にありました。関係者への取材では、無資格の店員がバックヤードでおびえながら注射器を手にし、その後すぐに子犬が息絶えるという状況が語られています。

「aペット」代表ら4人を逮捕、無資格店員に犬猫へ注射させた疑い
写真:朝日新聞

注射された薬剤と死亡した動物の因果関係

今回、無資格で投与されたのは「インターキャット」という動物用医薬品です。この薬は犬や猫のウイルス感染症の治療に使用されるものですが、国からは「劇薬」に指定されており、厳格な運用が求められます。朝日放送の取材に応じたクレア動物病院の田中誠悟院長は、静脈注射には高度な技術が必要であり、アナフィラキシーショックなどのリスクもあると指摘しました。なお、投与された9匹のうち7匹が死亡していますが、警察は感染症そのものが死因となった可能性も考慮しており、注射と死亡との直接的な因果関係については現時点では不明としています。

業界に残る「コスト優先」の悪しき構造

なぜこのような違法行為が繰り返されたのか。Yahoo!ニュースや朝日放送が報じた業界関係者の証言からは、ペットショップ運営における金銭的な問題が背景にあることがうかがえます。ペットショップ「パピヨン」の加藤幸好代表は、獣医師を介さないことでコストを大幅に抑えられる構造が、違法行為の温床になっている可能性を指摘しました。現場では「客にバレてはいけない」との指示も出ていたといい、利益を優先するあまり、動物の命と法令遵守が二の次にされていた実態が浮き彫りとなっています。

「aペット」代表ら4人を逮捕、無資格店員に犬猫へ注射させた疑い
写真:朝日放送

今後の捜査と業界への波紋

大阪府警は、天見容疑者らが複数の店舗で同様の手口を組織的に繰り返していたとみて、全容解明に向けた捜査を継続する方針です。今回の事件を受け、ペットショップ業界における獣医療の提供体制や、動物管理のあり方について厳しい目が向けられています。無資格での投薬は獣医師法により2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科される重大な違反行為です。当局は、今回の逮捕を機に、業界全体にはびこる違法な診療業務の制限と医薬品の不適切利用について、徹底した監視を強める構えです。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。