ディズニー傘下のABCで深夜トーク番組をホストするジミー・キメル氏は、連邦通信委員会(FCC)が編集上の判断に圧力をかけていると主張し、民主党の米国上院議員候補であるジェームズ・タラリコ氏へのインタビューを地上波で放送しないことを明らかにしました。
キメル氏は水曜日の放送内で、タラリコ氏とのインタビューはテレビではなく、木曜日にYouTubeで公開すると発表しました。キメル氏によれば、ドナルド・トランプ大統領就任後、FCCが「単純で伝統的な編集上の決定」に基づき、自身や番組、ABCネットワーク、および系列局や地方局を脅かしているといいます。同氏は、特にテキサス州の系列局がFCCによる「ナンセンス」な監視に対処せざるを得なくなることを考慮し、テレビ放送を見送ったと述べました。
FCCとABCの対立
FCCは今年1月、テレビのトークショーが「真正な」ニュース番組であり、政治候補者に対する平等な放送時間のルールから除外されるかどうかについて疑問を呈しました。また、別のABC番組である「The View」も同様の監視を受けています。
ABCと親会社のディズニーは先月、FCCがニュース報道や番組編成を巡り「報復的なキャンペーン」を展開しているとして、修正第1条(言論の自由)に基づき同機関を提訴しました。この訴訟では、FCCのブレンダン・カー委員長がキメル氏に対して行った発言が具体的に引用されています。カー氏は昨年、チャーリー・カー氏の殺害に関するキメル氏のモノローグ後の発言を受け、ABCと系列局に対し、FCCとの関係を「簡単な方法か、あるいは困難な方法」で処理することになると警告していました。これに関連し、ABCは当時、番組を約1週間停止していました。
さらに、FCCは4月にABC所有局のライセンス更新プロセスを前倒しで開始し、同社の多様性、公平性、包摂性(DEI)に関する慣行の調査を理由に挙げていました。FCC側は、ライセンスの審査は正当であると主張し、裁判所に訴訟の棄却を求めています。
テキサス州上院選への影響
今回のインタビュー対象となったタラリコ氏はテキサス州下院議員であり、トランプ大統領が支持するケン・パクストン州司法長官と激しい上院選を繰り広げています。世論調査ではタラリコ氏がパクストン氏を僅差でリードしているとされています。パクストン氏は汚職疑惑で州下院から弾劾されましたが、州上院によって無罪判決を受けています。

FCCは本件に関するコメント要請に対し、即座に回答しませんでした。