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ICE職員メイン州で車内にいる人を射殺、DHSが「公共安全を恐れた」と説明

7月 14, 2026 / nipponese

米移民税関捜査局(ICE)の職員がメイン州で車内の男性を射殺、DHSが「公共安全への懸念」と説明

メイン州ビデフォードで月曜日の朝、連邦当局の移民税関捜査局(ICE)の職員が車内にいた男性を射殺した。国土安全保障省(DHS)は、職員が「公共の安全を恐れて」発砲したと説明している。 この事案は、月曜日の午前7時頃、ビデフォードのプール・ストリートとヒル・ストリートの交差点付近で発生した。事件を受け、地元住民や人権団体からは事実解明を求める声が上がっている。

米移民税関捜査局(ICE)の職員がメイン州で車内の男性を射殺、DHSが「公共安全への懸念」と説明
Photo: Newscord

射殺の経緯と当局の主張

国土安全保障省の声明によると、当日、ICEの職員は「最終送還命令を受けている不法滞在者」の最後の既知の住所地で標的型監視を行っていた。同省は、その住所から車で立ち去ろうとした人物に対し、ICE職員が車両の停止を試みたが、運転手がそのまま走行を続けたと説明している。その際、「車両が逃走を試み、公共の安全を懸念した職員が武器を使用した」としている。 当初、アンガス・キング上院議員は、DHSのマークウェイン・マリン長官から、男性が車両を武器としてICE職員に向けたために発砲に至ったと報告を受けたと述べていた。しかし、その後の追加報告で、マリン長官はキング議員に対し、射殺された男性は当日執行しようとしていた逮捕令状の本来の標的ではなかったことを認めている。 また、メイン州司法長官事務所は、初期調査の結果として、運転手が職員の方へ逃走を図った際に発砲が行われたと示唆している。

射殺の経緯と当局の主張
Photo: Apnews

目撃者による現場の証言

現場周辺の住民からは、当局の主張とは異なる、あるいは補足的な証言が複数寄せられている。 付近の住人であるエマ・アーカーリー氏は、警察のような服装をした人物が車両の助手席側に押し寄せ、車を制止しようとしていたと語った。その後、無印の白い車両が駆けつけ、対象の車を縁石に追い詰めて停止させたという。アーカーリー氏は、発砲の直前に叫び声や命令を聞くことはなかったと述べている。 別の目撃者であるダニエル・バウチャー氏は、窓の外で「パン、パン、パン」という銃声を聞いたと証言した。バウチャー氏は、負傷した運転手が「止まろうとした(I tried to stop)」と話すのをはっきりと聞いたと語っている。また、発砲したとされる職員が後に、「彼が私をひき殺そうとした」という趣旨の発言をしていたとも証言した。 現場付近の防犯カメラ映像には、白い車両が交差点でゆっくりと円を描くように走行し、その後、法執行機関のSUVが道を塞ぐ様子が捉えられている。

目撃者による現場の証言
Photo: WABI

犠牲者の身元と地域社会の反応

人権団体や現地の報道によると、犠牲者はコロンビア出身の26歳の男性と特定されている。家族の知人によると、男性には妻と3歳の子供がいた。コロンビア大使館は、米国当局と連絡を取り、遺族への領事支援を行っていることを明らかにした。 事件後、ビデフォードでは抗議デモが行われた。地域の移民権利団体は、亡くなったのは「人生を絶たれた若者」であると述べ、遺族への連帯を表明している。

犠牲者の身元と地域社会の反応
Photo: The Boston Globe

進行中の調査と今後の焦点

現在、この射殺事件については複数の機関が調査を進めている。 * 調査主体:国土安全保障省の監察官室(OIG)が連邦捜査局(FBI)と協力し、主導して調査を行っている。 * 地方当局:メイン州司法長官事務所も独自に調査を進めており、発砲した職員は現在、休暇扱いとなっている。 * 透明性の欠如:アンガス・キング上院議員は、現場のICE職員がボディーカメラを装着していなかったことを確認しており、何が起きたのかという事実関係の解明が今後の焦点となる。 今回の事案は、過去1週間でICEが致命的な武力を行使した2件目のケースとなった。州当局や連邦当局は、今後さらなる詳細を明らかにするとしている。

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