ICEの車両停止継続をトランプ大統領が支持、相次ぐ死者で波紋
ドナルド・トランプ大統領は水曜日、移民・関税執行局(ICE)による車両停止を継続すべきであるとの見解を表明しました。これは、相次ぐ致命的な銃撃事件を受けてICEが大半の車両停止を一時停止すると発表したわずか翌日の出来事であり、同大統領はICEの主要な法執行手段を放棄することに反対する姿勢を明確にしました。

車両停止の是非をめぐる対立
ICEの車両停止については、過去1週間で3人の死者が出るなど、その手法に対して批判が再燃しています。これを受けてトランプ政権の当局者は火曜日、ICE職員に対し、大半の車両停止を一時停止するよう指示していたと関係者は述べていました。 しかし、トランプ大統領は自身のソーシャルメディア上で「ICEの最も重要かつ効果的な犯罪対策ツールの一つである『交通違反の取り締まり(車両停止)』を放棄してはならない」と強調しました。大統領は、この措置を停止することは「犯罪者の思うつぼだ」と述べ、ICEに対して「賢明かつ公平に、非常に重要な任務に戻るように」と促しました。 国土安全保障省(DHS)のマークウェイン・マリン長官もトランプ大統領の表明後、不法滞在者は「どこにいようとも逮捕され、強制送還される」との声明を発表しましたが、車両停止を具体的に再開するかどうかについては明言を避けました。

相次ぐ致命的なエンカウント
ICEの執行手法が厳しく問われる背景には、直近の死亡事故があります。 * メイン州: 月曜日、25歳のコロンビア人、ヨハン・セバスティアン・デュラン・ゲレロ氏がICE職員に射殺されました。DHSによると、職員は「公共の安全への懸念」から発砲したとしています。 * テキサス州: 先週、走行中の車両の運転手がICE職員に射殺されました。 * フロリダ州: 火曜日、移民局や他の連邦機関の職員から逃走していた28歳の男性が、トラクター・トレーラーにはねられ死亡しました。 トランプ政権による強制送還キャンペーンの開始以来、移民捜査に関連して少なくとも10人が死亡しており、そのうち少なくとも4人は車両に関連する事案でした。専門家は長年、走行中の車への発砲はそれ自体が危険を伴い、原則として回避すべきであると警告し続けています。
政治的・社会的な影響と調査の行方
ICEの現場と法執行のジレンマ
ICEは、逮捕や強制送還の件数を増やすという圧力の下にあります。同局は、捜索対象者が自宅に留まり、裁判官の署名入り令状を要求することで抵抗を強めていると主張しています。ICE側は、行政令状(ICE職員が署名するもの)のみでは逮捕が困難であり、令状を求めて自宅に留まるよう助言する移民擁護団体が事態を複雑にしていると非難しています。 このため、現場の職員は「逮捕を実現するために他の方法を見つけることを余儀なくされている」と述べています。
関連する法的紛争
ICEの執行手法をめぐる対立はメイン州以外でも深刻化しています。ミネソタ州当局は、米国市民であるチョンリー・“スコット”・タオ氏が1月に逮捕された際の捜査において、DHSが情報提供を拒否しているとして提訴しました。ラムゼイ郡のボブ・フレッチャー保安官は、連邦機関が法律を破ったことは疑いないと主張しています。 また、テキサス州の事件でも、被害者の車両に同乗していた目撃者らに対し、地方検察局が特別ビザ(Uビザ)の認証を行うなど、ICEの捜査手法に対する司法側の監視と調査が続いています。
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