2026年7月15日現在、カナダおよびミネソタ州で発生した大規模な山火事の影響で、米国中西部から東部にかけて広範囲で有害な煙が広がっています。大気質が悪化し、複数の地域で健康被害が懸念される中、当局は住民に対し、屋外活動の制限や適切な防護措置を講じるよう警告を発しています。
カナダとミネソタ州の山火事が引き起こす広域の大気汚染
2026年7月15日、カナダのオンタリオ州および米国のミネソタ州で発生している山火事から生じた煙が、ジェット気流に乗って米国の広大な地域を覆っています。この煙は、大気質に関する政府のデータ記録プログラムであるAirNowによると、五大湖周辺にまで拡散しています。コロンビア大学クライメート・スクールの准教授であるダン・ウェスターヴェルト氏は、深刻な干ばつと熱波が重なり、「山火事が燃えるための多くの燃料を供給する乾燥した状態を作り出す、完璧な嵐」となっていると述べています。

この現象により、ニューヨークやフィラデルフィア、ワシントンD.C.から、西は五大湖周辺に至るまで、米国の東部全体で大気質警報が発令されています。特にニューイングランド地方では、煙が地表近くまで沈降しており、ボストンでは7月15日午前の大気質指数(AQI)が約130に達し、「敏感なグループにとって不健康」なカテゴリーに分類されました。
ミネソタ州および周辺地域での健康リスクと当局の警告
ミネソタ州当局は、ツインシティーズ都市圏、アレクサンドリア、トゥーハーバーズを含む地域に対し、火曜日から金曜日まで大気質警報を発令しました。特に北東部のトゥーハーバーズやグランドポーテージ部族国家などの地域では、大気質が「危険」なレベルに達すると予測されています。

国立気象局シャンハッセン支局の気象学者タイラー・ハセンスタイン氏は、「極端な暑さと煙が重なることは、健康の観点から良いことではありません」と警告し、住民に対し、可能な限り屋内に留まるよう呼びかけています。また、国立気象局シカゴ支局は、7月15日水曜日にイリノイ州北東部およびインディアナ州北西部に対し、「不健康なオゾンレベル」を理由とした大気質警報を発令しました。この警報は、カナダの山火事による煙が到達した場合、水曜日の夜まで延長される可能性があります。
大気質指数(AQI)の「不健康(赤)」レベルでは、一般集団の一部で健康への影響が出る可能性があり、敏感なグループは深刻な健康被害を受けるリスクがあります。特に喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの持病を持つ人々に対し、当局は屋外での活動を制限するよう勧告しています。
今後の見通しと気象状況
ボストン・グローブ紙によると、火曜日には気温が華氏90度近くまで上昇しましたが、煙が日差しを遮ったため、予測されていた華氏97度を下回る結果となりました。国立気象局グレイ支局は、上流に十分な煙があるため、寒冷前線が通過するまで、今後も霞んだ空が続くと予測しています。

現在の予報では、ミネソタ州北部では水曜日と木曜日にかけて「危険」な状態が続く見込みです。気象パターンが大きく変化するまでは、少なくとも木曜日、場合によっては金曜日の後半まで、煙の漂流が続く可能性があります。
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