リンディ・クランシーの弁護人ケヴィン・レディングトンが、3人の子どもを殺害した罪に問われている裁判の評決不成立による審理無効を受け、ドナルド・トランプ大統領に特赦を検討するよう「グッド・モーニング・アメリカ」の番組内で公開要請した。
リンディ・クランシーの裁判における審理無効と弁護人の特赦要請
ABCニュースのホスト、ジョージ・ステファノポロスが出演した火曜日の「グッド・モーニング・アメリカ」のインタビューの中で、レディングトンはトランプ大統領に向けて直接次のように語りかけた。
ケヴィン・レディングトンはABCニュース「グッド・モーニング・アメリカ」において、トランプ大統領に対し、この若い女性の人となりや彼女が経験してきたことを踏まえ、特赦を検討してほしいと要望した。
レディングトンは、自身のクライアントであるクランシーについて「素晴らしい、本当に素晴らしい人」「ただ素晴らしい隣人であり、友人であり、妻であり、母親だった」と述べ、「リンディとは非常に強い絆を感じている」と心境を明かした。
クランシー側は、当時深刻な産後精神病や双極性障害に苦しんでおり、責任能力がなかったとして無罪を主張していた。レディングトンは、36歳の元労働・配送看護師であったクランシーが、2023年に自宅の地下室で子どもたちを絞殺する前に、産後精神病を治療するための適切な投薬を受けていなかったと主張した。一方、検察側は、クランシーが殺害直前に夫に用事を頼んで外出させるなど、犯行前および犯行中に自身の行動を完全にコントロールしていたと反論し、計画的で意図的な犯行であったと主張した。
陪審員による1週間以上の評議の末、一致した評決に至らなかったため、2026年9月4日、マサチューセッツ州プリマスにてウィリアム・サリバン裁判長が審理無効を言い渡していた。レディングトンは、審理無効となる直前にサリバン裁判長との激しいやり取りの中で、ある陪審員が嘘をついたと非難した。
法的権限の限界と事件がたどった経緯
レディングトンによる特赦の要請に対しては、法的な現実との乖離が指摘されている。大統領の特赦権限は、連邦犯罪で起訴されたか有罪判決を受けた者にのみ限定されており、クランシーの事件は州レベルの裁判であるため、制度上、特赦の適用は事実上不可能とされる。


事件は2023年1月24日、ボストン郊外のダックスベリーにある自宅で発生した。クランシーは3人の子ども――5歳の娘コラ、3歳の息子ドーソン、そして生後8か月の息子カラン――を絞殺したとして、3件の殺人罪で起訴された。犯行後、彼女は自宅の2階の窓から飛び降りて自殺を図ったが、結果として下半身麻痺となり、車椅子での生活を余儀なくされている。
トランプ大統領自身もこの裁判の動向について言及しており、先週記者団に対して「非常に悲惨な悲劇だ」「ひどい、ひどいことをした。これ以上のことはない」と述べた上で、「だが、どのような代償を支払うことになるかは分かるだろう。代償はある。精神病院か刑務所か、あるいは何かになるだろう」と語っている。
長期にわたる弁護活動と今後の見通し
75歳のベテラン弁護士であるレディングトンは、1975年にマサチューセッツ州法曹協会に登録され、その後マサチューセッツ州連邦地方裁判所および米国最高裁判所にも登録された。1972年にボストンカレッジを卒業し、3年後にサフォーク大学で法学学位を取得した彼は、1975年から1991年までブロックトンを拠点とするKelly & Reddington法律事務所のパートナーを務めた後、独立して自身の事務所を運営し、殺人、薬物、武器犯罪、DUI、家庭内暴力、暴行などの重大な刑事事件を専門に扱ってきた。

その攻撃的な法廷スタイルから、オンラインでは「Big Redd」や「Shreddington」というニックネームで呼ばれている。レディングトンは、自身の主張がティム・クルーズ地方検事(District Attorney Tim Cruz)を「打ちのめした(crushed)」と述べたことについて、6〜7週間にわたる裁判を終えた「感情」による「ブラバド(虚勢)」であったとし、より「慎重(circumspect)」であるべきだったとは思うが、その言葉選びを後悔はしていないと語った。
審理が無効となった現在、レディングトンは、弁護側と地方検事の間で何らかの合意が得られることに期待を寄せている。