アニメーションシリーズ『South Park』が、2026年のクリエイティブ・アーツ・エミー賞において「最優秀アニメーション番組賞(Outstanding Animated Program)」を受賞しました。この受賞を受け、番組の公式SNSアカウントはドナルド・トランプ大統領を揶揄する画像を投稿し、波紋を呼んでいます。
受賞祝いにトランプ大統領を風刺する画像を投稿
受賞後の公式X(旧Twitter)およびInstagramでの投稿には、トランプ大統領の顔をカートゥーンの体に合成した画像が添えられていました。画像の中の大統領は、ズボンと下着を足首まで下ろした状態でエミー賞のトロフィーを抱えており、周囲をカートマン、カイル、スタン、ケニー、ミスター・ガリソン、PCプリンシパル、イエス・キリスト、サタンといった番組キャラクターが囲んでいます。
画像にはYou finally got your Emmy
(ついにエミー賞を手に入れたな)というメッセージが添えられていました。この投稿は、トランプ大統領が過去にエグゼクティブ・プロデューサーを務めた『The Apprentice』で2004年と2005年にノミネートされながらも、一度も受賞していないことを皮肉ったものとされています。
受賞作となった第27シーズンの過激な描写
今回エミー賞を受賞したのは、第27シーズンのプレミアエピソードである「Sermon On The ‘Mount」です。このエピソードでは、トランプ大統領がサタンとベッドに一緒にいる様子や、ディープフェイクのPSA(公共広告)シーンで全裸で砂漠を歩き、話すマイクロペニスを露呈させる様子などが描かれました。また、いわゆる「エプスタイン・リスト」から人々が離れるよう促す大統領の主張への言及も含まれていました。
ホワイトハウスはこの描写を激しく非難しました。また、第27シーズン全体を通じて大統領とその政権を嘲笑する内容が繰り返され、視聴者数が大幅に増加したと報じられています。さらに、JD・ヴァンス副大統領がトランプ氏とサタンの寝室に入り、ボスであるトランプ氏にサタンの肛門にベビーオイルを塗るべきか問いかけるシーンなども盛り込まれました。
制作者の意図とトランプ氏の過去の反応
共同制作者のマット・ストーン氏とトレイ・パーカー氏は、昨年のニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、政治を重点的に扱った理由について語っています。パーカー氏は政治的になったのではなく、政治がポップカルチャーになったのだと述べ、ストーン氏はトランプ政権を批判することがタブーになっていたことに惹かれたと説明しました。また、パーカー氏は、自分たちは政治的スペクトラムの中間に位置しており、あらゆる種類の極端な人々を笑いのネタにすると付け加えています。
一方、トランプ大統領は過去にエミー賞について、2012年にXでエミー賞はひどい……絶対的に最悪なショーだと投稿し、政治的な理由で『The Apprentice』が受賞できなかったと主張していました。2016年の大統領選討論会では、ヒラリー・クリントン氏がこの投稿に触れた際、トランプ氏はShould have gotten it
(受賞すべきだった)と応じています。
『South Park』の記録と今後の予定
今回の受賞で、『South Park』は通算5回目(別のソースでは6回目)のエミー賞を獲得しました。また、年内にはストーン氏とパーカー氏が第28回テレビアカデミー殿堂入りを果たしています。番組は、パラマウント社と15億ドルのストリーミング契約を締結した後、約2年半の休止期間を経て第27シーズンを放送しました。

今後の放送スケジュールは以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 第29シーズン放送開始日 | 9月16日 午後10時(東部標準時) |
| 放送局・プラットフォーム | Comedy Central(放送)、Paramount+(配信) |
なお、今回のエミー賞受賞およびSNSへの投稿に対し、トランプ大統領およびホワイトハウスからの回答は現時点で得られていません。
詳細については、MashableやThe Independentの報道に基づいています。