ニューヨーク・ジャイアンツは月曜日、チームで最も長く在籍していたベテランワイドレシーバーのダリウス・スレイトン(Darius Slayton)を解雇したことを発表しました。29歳のスレイトンは、2019年のドラフト5巡目で指名されて以来、7年間にわたりチームに貢献してきましたが、レギュラーシーズン開幕を1週間切ったタイミングでチームを離れることになります。
3,610万ドルの契約とサラリーキャップへの影響
スレイトンは3年3,600万ドルの契約を結んでおり、今シーズンは2年目に入っていました。Spotracによると、ジャイアンツはスレイトンを解雇する前、サラリーキャップを953,427ドル超過していました。
| 項目 | 金額/詳細 |
|---|---|
| 契約総額(3年) | 3,600万ドル |
| 今季のキャップヒット | 1,591万ドル |
| 今季の保証金 | 975万ドル |
| 解雇によるキャップ節約額 | 361万ドル |
| 発生するデッドマネー | 1,275万ドル |
今回の解雇により、2026年度のキャップ節約額は361万ドルとなる一方、1,275万ドルのデッドマネーが発生します。スレイトンは今シーズン975万ドルの保証金を得ており、この資金があることで、次の移籍先では最低年俸での契約となる可能性が高く、獲得を検討するチームの選択肢が広がると見られています。
レシーバー陣の競争とCalvin Austinの負傷
ジャイアンツのレシーバー陣のデプスチャートは、この夏を通じて議論の的となっていました。オデール・ベッカム・ジュニア(Odell Beckham Jr.)が復帰してポジションを争い、マリク・ネイバース(Malik Nabers)が第1週の試合に間に合わせるべく完全復活を目指している状況です。さらに、フリーエージェントで加入したダーネル・ムーニー(Darnell Mooney)や、ルーキーのマライ・フィールズ(Malachi Fields)が陣容に加わっています。

また、カルビン・オースティン(Calvin Austin)は攻撃陣で役割を担う予定でしたが、ACL(前十字靭帯)断裂によりシーズン全休が決定しました。この負傷により、スレイトンがロースターカットを生き残る可能性が高まったと考えられていましたが、最終的にチームは彼との別れを選択しました。
「ただのプレイメイカーの一人です。今のチームには多くの才能ある選手たちが揃っています。私もその一人であり、どのような形であれ貢献できると考えていました」 Darius Slayton, ワイドレシーバー
スレイトンは、ジョン・ハーボー(John Harbaugh)新ヘッドコーチの下で、引き続き攻撃の重要なピースになれると信じていました。
7年間の実績と今後の移籍先
オーバン大学出身のスレイトンは、キャリアを通じて平均15ヤードのレセプションを記録し、3回はこの数値を上回った垂直方向の脅威として知られています。7年間で4,435ヤード、22タッチダウンを記録し、最初の5シーズンのうち4シーズンでチームのレシービングヤード1位となりました。また、シーズン700ヤード超えを4回達成しています。
一方で、昨シーズンの成績は37レセプション、538ヤード、1タッチダウンに留まりました。これは2021年以来の最低生産量であり、ドロップや不安定さが不満の種となっていました。また、スペシャルチームでの経験不足が、獲得候補チームを限定させる要因になる可能性があります。
今後の移籍先としては、以下のチームが候補として挙げられています。

- ニューオーリンズ・セインツ:レシーバーの層を厚くする必要があるが、サラリーキャップに余裕がないため、ジャイアンツが保証金を支払うスレイトンは手頃な選択肢となる。
- フィラデルフィア・イーグルス:ジョニー・ウィルソン(Johnny Wilson)がシーズン途中で離脱する負傷を負ったため、層の強化を必要としている。
- テネシー・タイタンズ:2年目のカム・ウォード(Cam Ward)を適応させるため、スレイトンのようなベテランの加入が育成に寄与する可能性がある。
スレイトンはX.comにて、自身の解雇について次のように感謝を述べました。
「NYでの時間に感謝します。7年間ジャイアントの一員であり、NFLで最も権威ある組織の一つに愛しかありません。次なる展開を楽しみにしています」 Darius Slayton, ワイドレシーバー
彼は即座にフリーエージェントとなり、第1週の試合に間に合うよう新たな機会を探ることになります。本人のコメントから、ジャイアンツのプラクティススクワッド(タキシースクワッド)への復帰の可能性は低いと考えられます。