マサチューセッツ州プリマスの裁判所で審理が続くリンジー・クランシー被告(36)の殺人事件をめぐり、陪審員団は2026年9月1日(火)、評議が膠着していることをウィリアム・サリヴァン判事に書面で伝えた。陪審員らは午前10時頃に状況を報告し、午後3時半過ぎにはその日の退廷を求めて裁判所を後にした。評議は翌水曜日の午前9時に再開される予定である。
サリヴァン判事は陪審員らを帰宅させるにあたり、これまでの事件に対する多大な尽力と取り組みに感謝の意を述べるとともに、ここまできたのだから、一切の報道を見ず、いかなるものにも耳を傾けず、この事件について誰とも話してはならないと指示した。
陪審員の膠着とサリヴァン判事による判断のゆくえ
What happens next if the jury in the Lindsay
9人の女性と3人の男性で構成される陪審員団は、数週間にわたる証拠調べや膨大な証言を経て評議に臨んでいた。ヤフー・ニュースなどの報道によると、サリヴァン判事が陪審員からのメモを読み上げた際には、法廷内からどよめきが漏れたという。陪審員らは「多くの時間を費やして協議したが、全員一致の結論に至ることができなかった」と報告している。


陪審の膠着がこのまま続いた場合、裁判長には「ダイナマイト指示」として知られるテュエイ・ロドリゲス教示を与える選択肢が残されている。ボストン・ドット・コムの報道によると、この教示は、再審を行ってもより明確な証拠や別の陪審員団が得られる保証はないとして、互いの見解を尊重しつつ合意に向け努力するよう促すものであり、通常は最終手段として用いられる。
クコロ氏は、膠着状態がこのまま続いた場合、陪審員らが自身の真摯な信念を保ちながら異なる視点を考慮し合意に向けて努力するよう促すため、裁判所がマサチューセッツ州でテュエイ・ロドリゲス教示として知られる追加の「ダイナマイト」指示を出す可能性があると述べている。
刑事責任能力と「産後精神病」をめぐる法廷攻防
As Clancy jurors remain deadlocked, what to know about
クランシー被告は、2023年1月にマサチューセッツ州ダックスベリーの自宅で5歳の長女コーラちゃん、3歳の長男ドーソンちゃん、生後8カ月の次男カランくんの3人をフィットネスバンドで絞殺した罪に起訴されている。ヤフー・ニュースが伝えた。

刑事弁護士のエライズ・ハーショーン氏は、事件の事実関係が厳しく、証拠の多くが生々しいため、陪審員にとって非常に重い負担になっていると指摘している。ヤフー・ニュースが報じた。一方、検察側は被告が計算の上で意図的に子供たちを殺害したと主張しており、専門家の証言や被告の精神状態の解釈をめぐり、世論や法曹界でも意見が大きく分かれている。
評議が物別れに終わった場合の次なるシナリオ
Lindsay Clancy trial jurors recess Tuesday after reporting deadlock
もし陪審員団がどうしても合意に至らず膠着状態が解消されない場合、サリヴァン判事は評決不成立による審理無効(ミストレイル)を宣言することになる。クリック2ヒューストンが報じたところによると、その場合、事件は裁判前の状態に差し戻され、36歳の被告は精神病院に留め置かれた上で、検察が改めて陪審を選定して再審理を行うかどうかの判断を迫られることになる。
ベイリー氏は、第一級殺人罪の脅威が依頼人に再び突きつけられるような再審の可能性が持ち上がるたびに、弁護側は少なくとも解決策への関心が存在するかどうかを模索するものだと述べている。
また同氏は、裁判をやり直すたびに同じ結果になるのではないかという懸念や、特に専門家証人などを用いる場合にそもそも裁判を遂行する上で伴う膨大な費用を理由に、解決を見送る判断を下すこともあると語っている。