ニューヨーク・ヤンキースのジャズ・チャイズムJr.内野手は、ボストン・レッドソックスのラジオ実況を務めるウィル・フレミング氏からの批判的なコメントに対し、意に介さない姿勢を示した。Bleacherreportによると、チャイズムJr.は「今朝になるまで(フレミング氏が)誰かすら知らなかった」とし、「今日が終わった後も彼が誰かなんて記憶に残すつもりはない」と語ったという。
ジャズ・チャイズムJr.がレッドソックス実況者の批判を軽視
騒動の発端となったのは、ヤンキースが7対1とリードして迎えた8回裏の場面である。チャイズムJr.は二盗と三盗を決め、シーズン39個目および40個目の盗塁を記録した。これに対し、フレミング氏はチャイズムJr.を「草野球レベルの選手(bush league player)」と非難し、「野球の不文律を破るような間違ったプレイをしている」と主張した。さらに、レッドソックスの左腕リリーフであるジョバニ・モラン投手に対し、打席にいたオースティン・ウェルズに死球を与えるべきだと示唆したほか、ウェルズの本塁打の際にゆっくりと生還したチャイズムJr.に対して「モランはチャイズムと戦うべきだ」と発言した。
アーロン・ブーン監督とチャイズムJr.の反応
フレミング氏の激しい発言に対し、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、チャイズムJr.に走るよう指示を出していたのは自分自身であると明言した。MLB.comによれば、ブーン監督は「レッドソックスが一塁手アンドルフ・モナステリオに走者をマークさせていないのを見て、私から走るように指示を出した」と説明している。さらに、ブーン監督は「不文律は尊重しているが、最終的には自分のチームにとって正しいことをしなければならない」と述べ、チームの判断を擁護した。


一方で、チャイズムJr.はフレミング氏からの謝罪を受けておらず、「正直に言って、謝罪すら必要としていない」と一蹴した。The New York Timesによると、チャイズムJr.は不文律について「ルール自体を破っているわけではない」と指摘し、昨季を含めて相手チームも点差が開いた場面で同様のプレイをしていたと反論。「彼のその発言自体が、いかにプロフェッショナルではないかを示している」と切り捨てた。
フレミング氏の謝罪とライバル対決の結末
物議を醸したフレミング氏は、のちに自身のX(旧Twitter)を更新し、「昨日の放送中のコメントが一線を越えていた」として謝罪の意を表明した。放送中には、リスナーからの相次ぐ連絡や脅しを受けたことにも言及し、「自分自身が感情的で一人のファンであり、それが放送に出てしまった。ヤンキースの選手や組織に対して無礼な意図はなかった」と釈明している。
ブーン監督によれば、月曜日にはフレミング氏本人から直接謝罪の連絡があり、監督側もその謝罪を受け入れて問題はすでに過去のものとして処理されている。試合自体は最終的にヤンキースが16対1で大勝し、アメリカン・リーグ東地区のライバル対決におけるシリーズを3勝1敗で勝ち越した。