サンディエゴ・パドレスは、球団トップの有望株である20歳の捕手イーサン・サラスを火曜日にメジャー昇格させると決定した。サラスはシンシナティ・レッズとのシリーズ2戦目の前にチームに合流する。
今回の昇格は、9月のロースター拡大に伴うものである。メジャーリーグでは最終カレンダー月において、通常26人のロースターが28人まで拡大される。パドレスはプレーオフ進出に向けて激しい争いを繰り広げており、その戦力強化の一環としてサラスを招集する。
メジャー最年少プレーヤーへの期待
サラスは火曜日時点で20歳92日となり、メジャーリーグで活動する選手の中で最年少となる。また、もし彼が捕手として試合に出場すれば、1991年に19歳で出場したイバン・ロドリゲス以来、最年少の捕手となる可能性が高い。
MLB.comのMLBパイプラインでは、サラスは野球界全体で23番目の有望株にランクされており、パドレス組織内では1位に位置している。Baseball America、FanGraphs、ESPNのカイリー・マクダニエル、The Athleticのキース・ロウらも、サラスを捕手部門のトッププロスペクト、およびマイナーリーグ全体のトップ15に入る才能であると評価している。
怪我を乗り越えた復活の2026年シーズン
サラスは2023年に16歳で560万ドルのボーナスを得て国際フリーエージェントとして契約した。フロリダ生まれだが、幼少期の一部をベネズエラで過ごし、アマチュアとしてラテンアメリカから契約した。17歳の誕生日の数ヶ月後にはダブルAに昇格するなど、球団から「未来の捕手」として早期昇格の道を歩んでいた。

しかし、その過程で紆余曲折もあった。18歳だった2024年シーズンはハイAで苦戦し、111試合で打率.206、本塁打4本という成績に終わった。さらに2025年シーズンは背中の負傷に見舞われ、出場はわずか10試合に制限された。
それでも、健康を取り戻した2026年シーズンに完全復活を遂げた。ダブルAのサンアントニオ・ミッションズで72試合に出場し、打率.286、7本塁打、37打点、14盗塁を記録。その後、7月末にトリプルAのエルパソ・チワワスへ昇格し、24試合で打率.326、OPS .949という圧倒的な成績を残した。今季マイナー通算では96試合に出場し、打率.296、10本塁打、61打点、17盗塁、OPS .822をマークしている。
チームでの役割と今後の展望
パドレスは現在、ナショナルリーグのワイルドカード最終枠を巡ってアリゾナ・ダイヤモンドバックスと激しく競っている。火曜日の時点で両チームは73勝65敗で並んでいる。

サラスの具体的な起用法については、まだ詳細は明かされていないが、左打者の彼はベンチからの出場や、指名打者(DH)としてのプラトーン運用で打席に立つことが期待されている。チームにはすでにルイス・カンパナーノとフレディ・フェルミンという捕手がおり、3人の捕手を揃えることで、カンパナーノをDHとして起用しやすくなるメリットもある。
パドレスは今後、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、そして直接対決となるダイヤモンドバックスとの重要な試合を控えており、サラスがどのような影響を与えるか注目される。
サラスの経歴と家族背景
サラスは野球一家の出身である。父のアントニオはブレーブス組織のマイナーリーグでプレーし、叔父と祖父も米国のマイナーリーグでプロ経験を持つ。また、兄弟のホセはツインズ組織、アンドリューはマーリンズ組織のマイナーリーグでプレーしている。
サラスは、フロリダ、ドミニカ共和国、ベネズエラで成長した経歴を持ち、パドレスと契約する前には16歳という若さでベネズエラ・ウィンターリーグに1試合出場していた。この経験が、攻守両面における彼の完成度の高さを示唆していたとされる。