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リンジー・クランシーの裁判で責任能力が争点に、検察側は計画的な犯行と主張

2023年1月にマサチューセッツ州ダックスベリーの自宅で3人の子どもを絞殺した罪に問われているリンジー・クランシーの裁判が、プリマス高等裁判所で終盤を迎えている。弁護側は産後精神病による責任能力の欠如を主張する一方、検察側は計画的かつ意図的な犯行であると反論している。…

リンジー・クランシーの裁判で責任能力が争点に、検察側は計画的な犯行と主張

2023年1月にマサチューセッツ州ダックスベリーの自宅で3人の子どもを絞殺した罪に問われているリンジー・クランシーの裁判が、プリマス高等裁判所で終盤を迎えている。弁護側は産後精神病による責任能力の欠如を主張する一方、検察側は計画的かつ意図的な犯行であると反論している。

プリマス高等裁判所における精神医学的証言と責任能力の争点

マサチューセッツ州プリマスのプリマス高等裁判所で進められている裁判では、被告のリンジー・クランシーの精神状態が最大の争点となっている。検察側の専門家証人として出廷した精神科医らは、一連の行動に「連続的な意思決定」の痕跡が見られると証言した。

リンジー・クランシーの裁判で責任能力が争点に、検察側は計画的な犯行と主張
Photo: Nypost

検察側証人のカーク・ハイルブラン博士は、子どもたちを殺害するためには、どこへ連れて行くか、どうやって殺害するか、絞殺の際に何を言うか、どの順番で実行するかなど、多くの進行中の決定を下さなければならないと陪審員に説明した。同博士および同じく検察側証人であるグレゴリー・サアトホフ博士は、クランシーが自身の行動を法律の要求に従わせる能力、すなわち自己制御能力を維持していたと指摘している。

Who Is Brittany Romano? ‘Green Dress Lady’ in Lindsay Clancy Trial Audience - Newsweek featured image
Photo: Newsweek

クランシーはサアトホフに対し、子どもたちをそれぞれ個別に絞殺したと語っており、まず3歳のドーソンを夫のホームオフィスに連れて行ったと述べた。彼女は、ドーソンを自分についてこさせるために何と言ったのか思い出せなかった。その後、彼女は階段を戻り、5歳のコラを連れて地下室へ行き、さらに末っ子の生後8カ月の赤ちゃんを連れて行った。クランシーはゴム製の運動用チューブで3人の子どもたちを絞殺した。事件の事実関係そのものについては争われておらず、クランシーも殺害を否定していない。弁護団は、彼女が犯行当時、重度の産後精神病に苦しんでいたと主張している。裁判では、第一級の計画的殺人に対する終身刑が相当か、それとも州立精神病院への収容が適当であるかが問われている。

これに対し、弁護側は、クランシーが数カ月にわたるメンタルヘルスの悪化やメンタルヘルス支援の模索の末に事件に至ったと主張している。事件当時、クランシーは複数の精神科用医薬品を服用し、専門家によるケアを求め、精神科病院にも入院していた。退院から19日後の出来事であった。

事件当日の経緯と夫パトリック・クランシーの証言

クランシーは自宅で、5歳のコラ、3歳のドーソン、生後8カ月の3人の子どもをゴム製の運動用チューブで絞殺した。その後、彼女は家族が暮らすマサチューセッツ州ダックスベリーの自宅の窓から飛び降りて自殺を図り、腰から下が麻痺する重傷を負った。事件当日、帰宅後に子どもたちの遺体を発見したのは夫のパトリック・クランシーであった。パトリックは弁護側の証人として妻のために証言を行い、彼女が病気であって悪ではないと捉えており、妻を許しているとインタビュー等で語っている。裁判の開頭陳述は月曜日に行われ、陪審員は彼女の精神状態に関する真っ向から対立する見解を聞いた。この裁判は、出産後に精神的問題を抱えて医療治療を受けていたマサチューセッツ州の女性による事件として、大きな注目を集めている。

Doctor Details Lindsay Clancy’s Mental State Before Children’s Deaths

裁判の傍聴席をめぐる騒動とメディアの対応

裁判の進行と並行して、傍聴席に座っていたある女性ジャーナリストをめぐる騒動が起きた。バニティ・フェア誌のために裁判取材を担当していたブリタニー・ロマーノは、Court TVのライブ配信カメラがプレスギャラリーをパンした際、深刻な審理の最中にもかかわらず笑顔を見せ、ウィンクさえする様子が捉えられた。他の報道関係者が厳粛または中立的な表情を見せる中でのこの行動は急速にインターネット上で拡散し、一部の視聴者から批判を浴びた。ロマーノは後に、侮辱的なメッセージを受け取ったと述べている。

Kara Hurston holds her daughter, Prinn, 4, as they join a demonstration in support of Lindsay Clancy outside Plymouth
Photo: Rollingstone

月曜日に裁判所の外で直撃された際、ロマーノは、カメラに向かってポーズをとったのは自宅で中継を見ていた父親の頼みによるものだったと説明した。父親は画面に映る娘がいつ見ても嬉しそうに見えないと語っており、3人の子どもの殺害に関する裁判に出席している最中にもかかわらず、何らかの活気を期待していたという。

リンジー・クランシーの裁判で責任能力が争点に、検察側は計画的な犯行と主張
Photo: Masslive

さらに、ロマーノは被告であるリンジー・クランシーとは幼少期を共に過ごした間柄であると明かした。この関係性は客観性に関する疑問を生じさせたが、実際にはバニティ・フェア誌はこの被告とのつながりゆえに彼女を起用していた。しかし、この一連の騒動を受け、同誌はロマーノとの関係を打ち切ることを決定した。インターネット上では、ロマーノとクランシーが一緒に写っているとされる幼少期の写真も出回ったが、正式な関係性は確認されていない。

ニューヨーク州を拠点とする編集者兼ライターであるロマーノは、自身のウェブサイトやMuck Rackのプロフィールによれば、10年以上の編集経験を持ち、フォーブス、グラマー、ティーン・ヴォーグ、エル、USAトゥデイ、インサイダー、パレードなどの媒体に寄稿してきた経歴を持つ。ニューイングランド・カレッジで社会学の学位を取得し、編集やフリーランス、アフィリエイトマーケティングの役割を担ってきた。

この不謹慎な態度がインターネット上で激しい批判を浴びたことを受け、緑色のドレスを着ていたロマーノは「バニティ・フェア」誌での仕事から外されることとなった。事件そのもののショッキングさから、裁判が始まる前には少なくとも1人の予備陪審員が涙を流して法廷から立ち去る事態も起きていた。

右派メディアにおける政治的論争と産後精神病の捉え方

このクランシーの裁判は、真犯罪(トゥルー・クライム)に関心を持つインターネット上のコミュニティにおいて何千時間もの報道、理論化、分析を生み出してきた。同時に、母親および産後の精神医学的健康や、世間の同情の限界について難しい議論を呼び起こしている。クリーブランド・クリニックによると、産後うつ病は重度の抑うつ気分障害と定義されている。

Forensic psychologist testifies Lindsay Clancy is 'criminally responsible' for children's deaths

裁判の終結に向けて陪審員が下す評決は、刑事責任能力の有無だけでなく、産後精神の医学的評価や社会の受け止め方にも大きな影響を与えることになる。

執筆者について: nipponese

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