カントリー音楽界の伝説的歌手、ドリー・パルトンが80歳で死去したことを受け、長年にわたり公私ともに深い絆で結ばれていた神親・マイリー・サイラスが深い悲しみに包まれています。1992年の誕生以来、家族のように寄り添ってきた2人の温かな関係性と、これまでの歩みが改めて注目を集めています。
1992年の誕生から始まった「フェアリー・ゴッドマザー」の絆
ドリー・パルトンとマイリー・サイラスの特別な関係は、マイリーが誕生した1992年に始まりました。当時、マイリーの父親であり同じくカントリー音楽界で活躍するビリー・レイ・サイラスがパルトンのツアーのオープニングアクトを務めており、2人は親交を深めました。「I Will Always Love You」を歌ったことで知られるパルトンは、チャート首位を獲得したヒット曲「Achy Breaky Heart」の成功に続くビリー・レイのツアーで出会いました。「私たちはただ良い友達になりました。彼はケンタッキーのボーイで、私はテネシー出身です」とパルトンは2024年の「ハワード・スターン・ショー」で説明しています。
Inside Miley Cyrus' close bond with godmother Dolly Parton
タブロイド紙がツアー仲間である2人の間にロマンスがあったと報じた際、ビリー・レイはパルトンの楽屋におずおずと謝罪に訪れましたが、パルトンはウィンクをして「ハニー、そんなゴシップがレコードを売るのよ」と返したというエピソードも残っています。
パルトンは過去のインタビューで、当時の思い出について語っています。
「彼女の父親が私の友達で、彼女が生まれたとき『どうしてもゴッドマザーになってくれ』と言われたので、『喜んで』と引き受けました。大々的な儀式は一切しませんでしたが、私は彼女を誇りに思い、愛しており、まるで自分の子供のように思っています」ドリー・パルトン、Good Morning America

パルトンは自身の役割を「神親」という堅苦しいものではなく、愛情を込めて「フェアリー・ゴッドマザー(妖精の代母)」と呼ぶことを好んでいました。また、Ancestry.comの2024年のレポートによれば、マイリーとドリーは7親等離れたいとこ同士であることが判明しており、1700年代にはドリーの6代前の祖父とマイリーの7代前の祖父であるジョン・ブリッキーが、現在のテネシー州スモーキー山脈にあるドリーウッドから20マイル圏内で暮らしていたという南部のルーツも共有しています。
Dolly Parton and Miley Cyrus Weren’t Just Godmother and
テレビ画面から音楽の舞台まで:数々の共演と支え合い

2人は実生活での親密さだけでなく、エンターテインメントの世界でも数々の伝説的なコラボレーションを残しています。2006年から2010年にかけて放送されたディズニー・チャンネルの人気ドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』では、パルトンが主人公マイリーの「ドリー叔母さん」としてゲスト出演し、実生活の縁をそのまま画面に持ち込みました。
さらに、マイリーが2013年のアルバム『Bangerz』の時代に過激なイメージチェンジを図って世間からバッシングを受けた際も、パルトンはしっかりと彼女を擁護しました。
「人々は彼女に大人になってほしくなかったし、彼女の変化に怒っていた。彼女は自分の主張を通すために思い切ったことをしなければならないと感じていたのよ。私は私なりのやり方でやってきたんだから、彼女が彼女のやり方でやって何がいけないの?」ドリー・パルトン、インタビュー
Billy Ray Cyrus shares last 'beautiful message' Dolly Parton
2人はその後も音楽で共演を続け、パルトンの2023年のロックアルバム『Rockstar』では、マイリーの2013年のヒット曲「Wrecking Ball」の新しいアップデート版を一緒にリリースしました。
ビリー・レイ・サイラスが明かした最期のメッセージと、世界中からの追悼
パルトンの訃報が届いた火曜日は、偶然にもビリー・レイの65歳の誕生日でした。彼はInstagramに思い出の画像を投稿し、次のように悲しみを表現しています。

「ドリーは最近、私を心から愛していると告げる美しいメッセージを送ってくれました。私はこれからもずっと、同じように心から彼女を愛し続けます」ビリー・レイ・サイラス、Instagram
マイリーにとってゴッドマザーであり、人生の最大の理解者でもあったドリー・パルトン。2人が築き上げた深い絆と音楽的遺産は、パルトンが世を去った後も色あせることなく、世界中のファンや後進のアーティストたちの心に生き続けカントリー・ポップ界の歴史に刻まれ続けます。