2026年8月22日、オレゴン州フォレストグローブ近郊の農地で、5人の遺体と複数の家畜の死骸が発見される殺人事件が発生しました。ワシントン郡保安官事務所によると、容疑者として特定された36歳の男は同州ワシントン州エンクアムで死亡しているのが見つかり、警察は自殺とみられています。
ワシントン郡フォレストグローブ近郊の農地で発生した殺人事件の概要
オレゴン州フォレストグローブ近郊の未編入地域にある農地で発生した殺人事件について、ワシントン郡保安官事務所が詳細を明らかにしました。事件が発覚したのは2026年8月22日の早朝で、現地時間の午前5時30分ごろ、ノースウエスト・オーティス・レーンにある敷地内で車両火災が発生したとの通報を受けて消防隊が駆けつけました。
しかし、消防隊が現場に到着したところ、敷地内で5人の遺体を発見し、直ちにワシントン郡保安官事務所の deputiesに通報しました。警察によれば、今回の犯行は無差別に起こされたものではなく、犠牲者と容疑者であるパーカーの間には面識があったとされていますが、現時点では詳細については言及されていません。
当局は、死亡した5人の身元(氏名、性別、年齢)および死因に関する情報を公表していません。事件現場の検証には、オレゴン州警察犯罪研究所(Oregon State Police Crime Lab Forensics team)およびワシントン郡重大事件班(Washington County Major Crimes team)のほか、フォレストグローブ消防署・警察署、ビーバートン、コーネリアス、ヒルズボロ、ティガードの各警察署が当たっています。さらに、連邦機関であるアルコール・タバコ・火器・爆発物取締局(ATF)の連邦捜査官らも捜査に協力しています。
容疑者の特定とワシントン州エンクアムでの発見
ワシントン郡保安官事務所の刑事らは、日曜日夜の発表で、この「クインタプル・ホミサイド(5人連続殺人事件)」の捜査における容疑者が死亡したことを明らかにしました。保安官事務所は、36歳のベンジャミン・チャールズ・パーカー(Benjamin Charles Parker)を容疑者として特定しました。
ワシントン州エンクアム市内で、エンクアム警察署の警察官らがパーカーの車両を発見し、車内で死亡しているのが見つかりました。「彼が自殺したとみられている」とキャプライス・マッセイ保安官(Sheriff Caprice Massey)は述べ、「刑事らは、一般社会に対する危険はないと考えている」と語っています。
KATUニュースの調査によると、パーカーは被害に遭った4人の他の人物とともにヒルスサイドの敷地内に居住していた可能性が高いとみられています。オレゴン州内における同氏の犯罪歴記録は確認されませんでしたが、ロードアイランド州においては、2025年の自動車運転免許停止中の運転容疑、および2013年の盗難自動車またはその部品の所持容疑に関する小規模な犯罪歴が記録されていました。
捜査の難航と異例の複雑さを示す現場
捜査員らは、ヒルズサイド・ロードから入った行き止まりの通りであるノースウエスト・オーティス・レーンに位置する、フォレストグローブ郊外の隔絶された住宅で何が起きたのかを解明するため、複数の機関と合同で調査を進めました。ワシントン郡保安官事務所のシャノン・ワイルド刑事(Detective Shannon Wilde)は、日曜日の記者会見で、5人の遺体とともに「複数の」死んだ家畜も発見されたことを明らかにしました。

ワイルド刑事は、動物の頭数や種類を含め、発見された動物に関する詳細については現時点では明らかにしない方針を示しています。保安官事務所によれば、これまでに逮捕者は出ておらず、刑事らは今回の事件がランダムな暴力行為ではないとの見方を示しています。この事件は殺人事件として捜査されており、ワイルド刑事は5人全員が「殺害された」と重ねて強調しました。
事件現場の物件について問われたワイルド刑事は、「田舎の地域であり、他の家も存在しますが、周辺には豊かな植生、広大な土地、丘陵地帯、森林が広がっています。そのため、さまざまな物件が点在する農村地域であると言えます」と説明しました。保安官事務所は、敷地内のどの場所で遺体が発見されたのかについても明らかにしていません。

キャプライス・マッセイ保安官は、自身がこの地で過ごした22年間において、このような捜査を伴うこれほど複雑な現場に関わったことも、あるいは目撃したこともないと述べた上で、この事件が地域社会にとって深い懸念事項であることを自覚していると切り出し、捜査員らが何が起きたのかを突き止めるべく全力を挙げており、利用可能なあらゆるリソースをこの事件に注ぎ込んでいると語った。
マッセイ保安官は、この地域で20年以上勤務してきた中で、これほど「複雑な事件現場」を経験したことはないと語りました。「私は、自身の22年の経験の中で、このような捜査を伴うこれほど複雑な現場に関わったことも、目撃したこともありません。そして、この事件が私たちの地域社会にとって深く懸念すべき事態であることを認識していると申し上げます。捜査員らは何が起きたのかを解明するために取り組んでおり、この事件に利用可能なあらゆるリソースを注ぎ込んでいます」とマッセイ保安官は記者団に向けて述べました。
保安官事務所は、住宅の居住者やその関係者に関する情報を持っている人に対し、非緊急時の連絡先である503-629-0111(事件番号:50-26-11866)まで通報するよう呼びかけています。「はっきりさせておきたいのは、捜査員はこの住宅やそこに住んでいた人々について詳しい人物と話をしたいということです。どんなに小さな情報でも無駄なものはありません」とマッセイ保安官は強調しました。
地域社会への影響と今後の懸念
ワイルド刑事は、地元住民に対して「常に警戒を怠らず、ドアに鍵をかけ、不審な点があれば私たちに通報してほしい」と呼びかけました。また、現場周辺には引き続き多数の法執行機関の人員が配置されていると述べました。
保安官事務所が情報公開までに24時間以上を要した理由について問われたワイルド刑事は、「これは非常に複雑な捜査であり、投入した人員の規模や、事態の重大性を把握してからの活動の激しさが関係しています」と説明しました。「正確な情報を責任ある形で発表できるようにしたかったのです。経過した時間が懸念材料であることは認識していますが、捜査上の調整とのバランスを取っていました。また、犠牲者の身元を特定し、記者会見を行う前に遺族への連絡を試みており、死亡事件の捜査においてはそれが重要な要素となります。しかし繰り返しますが、多くの動的な要素を伴う非常に活発な捜査が続いています」とワイルド刑事は続けました。

なお、フォレストグローブはオレゴン州ポートランドから西へ約25マイル、ワシントン州エンクアムからは南西へ約190マイルの場所に位置しています。
容疑者の死亡が確認されたものの、捜査は依然として続いており、周辺地域には治安維持のための警察車両や人員が多数配置されています。保安官事務所は、一般市民に対する直接的な差し迫った危険は存在しないとの見解を示していますが、住民に対しては引き続き戸締まりを徹底し、不審な点があれば通報するよう呼びかけています。
警察は、事件現場となった住宅や居住者について些細な情報でも提供してほしいと求めており、情報提供窓口を設置して広く協力を呼びかけています。事件の全容解明に向け、関係機関による本格的な検証が続けられています。