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米ドルが数ヶ月ぶりの安値圏で推移、米財務省の長期債買い戻し計画で市場に動揺

米財務省が先週、30年債利回りが約20年ぶりの高水準に達したことを受け、長期債の買い戻し規模を1回あたり40億ドルに倍増させると発表したことが、市場に動揺を広げている。32兆ドル規模の市場においてこの介入は小規模ではあるものの、当局による介入姿勢がトレーダーの警戒を招いた。…

米ドルが数ヶ月ぶりの安値圏で推移、米財務省の長期債買い戻し計画で市場に動揺

米財務省が先週、30年債利回りが約20年ぶりの高水準に達したことを受け、長期債の買い戻し規模を1回あたり40億ドルに倍増させると発表したことが、市場に動揺を広げている。32兆ドル規模の市場においてこの介入は小規模ではあるものの、当局による介入姿勢がトレーダーの警戒を招いた。

財務省の債券買い戻しと「ドル安」のメカニズム

米財務省が長期債利回りを人為的に抑制しようとする試みは、ドル安(通貨毀損)トレードを再燃させているようだ。」AMPの投資戦略責任者であるシェーン・オリバーはこのように述べた。この影響を受け、ドルはビットコインに対して3年半で最大の週間下落率を記録し、金に対しても急落している。市場では、米国が債務膨張の中で利回りを抑制しようとすれば、ドルがさらなる打撃を受けるとの懸念が根強い。

ベッセント財務長官の制裁会見とイラン情勢

スコット・ベッセント財務長官は、月曜日の1800 GMTに記者会見を行う予定である。同長官はイランに対して「史上最も厳しい制裁」を科すと威嚇しており、市場は同長官が中国を標的にするかどうかに注目している。これに対し、イランの外相は、こうした米国の制裁威嚇を「絶望の表れ」として一蹴している。地政学的な緊張感と米国の対外政策の不透明感が、ドルの上値を重くする要因の一つとなっている。

ケビン・ウォルシュFRB議長の講演と市場の思惑

市場参加者は、金曜日にワイオミング州ジャクソンホールで予定されているケビン・ウォルシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演から、米国の金利見通しに関する明確な指針を得たいと考えている。同議長は、財務省の債券買い戻しに関する質問にも直面すると見られる。BNYのストラテジスト、ジェフ・ユーは「バランスシートや期間供給、タームプレミアムに関するコメントがあれば、データそのものよりも長期金利を動かす可能性がある。とはいえ、ウォルシュ氏の慎重なスタイルを考えると、過度な期待はしていない」と語った。

日銀の政策転換と為替市場の反応

日本側では、木曜日に予定されている日本銀行の氷見野良三副総裁の講演が注目を集めている。これは来月開催される政策決定会合に向けた重要な前哨戦と見なされている。特に投資家は、氷見野副総裁が、より速いペースでの利上げを織り込む市場の価格形成を押し戻すかどうかを見極めようとしている。

米ドルが数ヶ月ぶりの安値圏で推移、米財務省の長期債買い戻し計画で市場に動揺
Photo: Devdiscourse

コモンウェルス銀行のストラテジスト、ジョー・カパーソ氏は、「氷見野氏は日銀が利上げに向けて前進していることを示唆する可能性がある」と述べた。一方で同氏は「いかなるタカ派的な発言も、ドル円に与える下落圧力はわずかだろう。米国債市場の動向こそが、ドル円のより重要なドライバーだ」と強調した。現在、円相場は1ドル=159円台の強含みで推移している。

米ドルが数ヶ月ぶりの安値圏で推移、米財務省の長期債買い戻し計画で市場に動揺
Photo: CNBC

主要通貨の市場状況

週明けの外国為替市場では、ドル以外の通貨もそれぞれ特有の動きを見せている。カナダドルは、米国との貿易協議が決裂し、ワシントンがカナダ製品に50%の関税を課し、カナダが報復措置に出たことを受けて0.2%下落し、1ドル=C$1.3798近辺で推移した。ユーロは1.16ドルを快適に上回る1.1685ドル前後で推移し、豪ドルとNZドルはそれぞれ0.7171ドルと0.5979ドルで、3ヶ月ぶりの高値圏で取引された。英ポンドは1.3650ドルで堅調に推移し、人民元は8週連続の上昇を記録した後、1ドル=6.7222元近辺の3年半ぶりの高値圏で推移した。

執筆者について: nipponese

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